トキ、襲われる

このエントリーをはてなブックマークに追加
1リボン付きφ ★
佐渡の放鳥トキが襲われ負傷 初の保護も「野生復帰厳しい」

 環境省は9日午前、新潟県佐渡市新穂地区で、放鳥したトキが、タカなどの猛禽(もうきん)類に襲われ負傷したと発表した。
同省佐渡自然保護官事務所は同日、トキを緊急保護し、佐渡トキ保護センターの野生復帰ステーションに収容し手当てを行った。
トキは致命傷は認められないが、胸や頭、目をつかまれるなどして負傷しているという。放鳥したトキが保護されたのは初めて。

 保護したトキは、当面、同ステーションで経過観察するが、同事務所によると野生への復帰は厳しいとみられるという。

 同事務所によると、新穂地区では、ねぐらとなっている森林に、20数羽が集団で生息。同日午前6時40分ごろ、モニタリングを
行っているボランティアの市民が、一斉に飛び立つのを確認した。その際、1羽が隣接する水田に落下するのを目撃、負傷していた
ことから緊急保護した。近くには襲ったとみられる猛禽類が1羽いた。

 猛禽類は種類は不明だがトキよりやや小さいサイズだったという。

 同事務所によると、保護されたトキは平成21年9月の2回目に放鳥された17年生まれのメス(7歳)。22年4月に佐渡市から
柏崎市を経由して新潟市に移動。同所で長く滞在した後、23年3月に佐渡市に戻り、新穂地区の群れとともに行動していた。

 これまで、このトキがペアを形成したことはないという。

MSNサンケイニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120109/trd12010912000007-n1.htm