【中国】「今日より明日なんじゃ」食糧8年連続増産も農民高齢化　明日の食糧は誰が用意するのか？

1 ：山野不動産＠おなきっつぁんφ ★：2011/10/05(水) 14:37:56.64 0

中国でも「農業の担い手の高齢化」が進行、明日の食料生産に不安

　中国では2011年秋の穀物生産量が5億5000万トンに達する見込みだ。
8年連続の増産だが、“農業の足元”では、高齢化という問題が進行している。中国新聞社が報じた。記事は、
「明日の食料は、誰が用意するのか」と憂慮を示した。

　中華人民共和国が成立した1949年から58年までは、農村部の青年が大量に都市部に流入した。
工業化のための貴重な労働力となったが、都市部の人口受け入れ能力を上回ったため、1958年には戸籍制度を確立して、
農村部住民が都市部に移住できないようにした。

　1984年以降は経済発展にともない、まず南部沿海部で、さらに全国の都市で労働者が必要になった。そのため、
臨時戸籍などの制度を設けて、農民の都市部移住を容易にした。

　臨時戸籍を得て、都市部で働く農村部出身者は「農民工」と呼ばれる。実際には都市部で長期間生活する人が多く、
現在では若い農民工の多くが親の代に都市部に移り住んだ「2世」という。したがって、農業に対しては親しみも経験もない。

　そのため、農村では空洞化と高齢化という現象が始まっている。専業農家も減少した。2010年には、
農村部住民の収入における「給与性収入」の比率が、48．3％にまで高まった。

　都市部で生活する農民工にとって、故郷にある自分の農地は「保険」の意味合いしかなくなった。
都市部で職がないなどの事態に遭遇した際の「避難場所」だ。2008年には、金融危機で都市部の求人が大幅に減少したので、
多くの農民工が「いったん」故郷に戻り農業に従事した。

　　都市部で生活する農民工は臨時戸籍しかもっていない。そのため、社会保障や住居、医療、教育などで差別待遇が発生している。
結果として、どうしても「農地を確保しておこう」という発想になる。問題は、「単なる保険」になった農地では、
効率のよい農業生産が望めないことだ。

　　記事は、農民工の「差別待遇」を取り除き、土地の流動性を高めて「農業をする意欲の高い者が、
専門的、集約的な農業事業を行う」ように導く必要があると主張。農業生産を「自然にしばられた産業」から脱却させ、
高効率で省資源・省エネルギーの「新興産業」として育てるべきとの考えを示した。（編集担当：如月隼人）

サーチナ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1004&f=politics_1004_003.shtml