【芸能】ユーミン、井上真央を褒めちぎる

1 ：ムネオヘアーρ ★：2011/07/09(土) 16:28:28.18 0

　松任谷（以下Ｍ）　「おひさま」、ツアー先で見始めてハマってしまいました。

　井上（以下Ｉ）　えー、うれしいです。

　Ｍ　井上さんは、演技派で人気もある上に、同世代の女優さんたちと違う印象があります。既に大女優の風格
があって、ドラマについてコメントしているのを見ても、冷静な人だなと感じました。

　Ｉ　そんなことないです。

　Ｍ　受験もきっちりされて大変だったんでしょうね。

　Ｉ　子供の頃も学校の方が好きで、常に学業を優先してきました。母も普通のことをさせたいという思いが強
く、大学まで行くのは当たり前な感じでした。

　Ｍ　卒論が、杉村春子さんというのも興味深い。

　Ｉ　よく「シブいね」と言われます。

　Ｍ　偉大さはプロじゃないとわからないかも。私は、母が文学座の後援会に関わっていた時があり、１０代の
頃に楽屋などで杉村先生や太地喜和子さんにお会いする貴重な経験をしました。文学座アトリエでの公演は、
「これが演劇の魔力か」と感じました。

　Ｉ　私も生の舞台を見たかった。小さい頃から祖母や母に、杉村先生と太地さん、乙羽信子さんのお名前を聞
いていました。杉村先生を知るために、小津（安二郎）先生の映画も見ていたんですけど、生涯あの撮り方を徹
底したのはすごいと思います。「お早よう」という作品が好きです。正直、最初は何度も寝てしまったんですが、
「海外にファンもいるのに、なぜ日本人の私がわからないんだろう」と思って、粘り強く見ました。

　Ｍ　朝ドラ「春よ、来い」（１９９４年～９５年放送）に主題歌で関わらせていただいた時、放送期間中に阪
神大震災が発生しました。今回のドラマも、東日本大震災でスタートが遅れたんですよね。

　Ｉ　まさに撮影中に、街が津波にのみ込まれる映像を、出演者やスタッフの方々と見ていました。「ドラマを
見てくれる人がいるのだろうか」とか、「撮影などしていていいのだろうか」という思いばかり強くあって。で
も、やるしかなかったですし、作品で皆さんを勇気づけられたらとも思いました。

　Ｍ　偶然、戦後の復興がテーマですものね。

　Ｉ　ちょうど地震が起きた時に、東京大空襲で連絡が取れず無事がわからないという場面を撮ってたんです。
だからこそ、セリフや気持ちが伝わるのかもしれないという思いだけで演じていました。

　Ｍ　そういう作品をその時期に出せたことに、井上さんの星の強さを感じます。

　Ｉ　運命のような作品だと感じています。私は震災前の記者会見で、「この『おひさま』で日本を明るくした
いです」って言ったんです。だから、落ち込んだ時には、「明るくしたいって言ったんだから、やらなきゃ」と
自分に言い聞かせています。

　Ｍ　トレンディードラマ全盛の１９８０年代後半から、（テレビドラマは）順列組み合わせみたいに決まった
人たちが出て、テレビの中だけでのスターシステムができて、つまらなくなった気がしていました。井上さんは、
そういう枠から外れているし、「花より男子(だんご)」も人気ドラマだけど、そういう組み合わせとは異なる作
品だと思います。

　Ｉ　私はテレビっ子でもあったので、今、視聴率が取れない時代だとか、ドラマが面白くなくなったとか言わ
れてますが、あきらめたくはない思いがあります。いろんな人が目にするテレビで、本当に楽しいドラマを作っ
ていきたい。そのために客観的に考えることもあり、何かの役のお話をいただいた時に「うれしいけど、私では
なく違う人の方が良くなるかも」と思うこともあるんです。

　Ｍ　ポップスをやっている身として、メジャーとカルトを両立させてないとカッコ悪いと思っているの。井上
さんは若くしてそのへんのバランスを理解してますよね。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/yumiyori/20110701-OYT8T00763.htm