(CNN) 国際通貨基金(IMF)専務理事のストロスカーン容疑者は
強姦未遂などの容疑で逮捕され、現在ライカーズ島(ニューヨーク)の
拘置施設に収監されている。これまで高額の報酬や上流階級の
暮らしを享受してきた彼にとってはまさに生活の激変だ。
IMFとの雇用契約によれば、ストロスカーン容疑者に昨年支払われた給与は
44万1980ドル。オバマ米大統領よりも高給取りだ。
これとは別に1カ月あたり8万ドル弱の手当も給付されている。契約によれば「基金の利害にかなう、
専務理事の地位にふさわしい生活水準を維持する」ためのものだ。
また、娯楽にかかった費用やストロスカーン夫妻の旅費やホテル代もIMFが負担する。
出張の際には、本人だけでなく家族もファーストクラスを利用できるという。
IMFに批判的な人々の目には、こうした高額の報酬は受け入れがたいものに映る。
「この給与をIMFから金融支援を受けた国の納税者が払っているというだけではない。
IMFは普通の労働者階級の人々を苦しめるような政策の実行を要求しており、
納税者はそうした政策の犠牲になっている」と、
IMFの政策を監視する団体「ブレトンウッズプロジェクト」の関係者は指摘している。
しかし、ある金融アナリストは「彼はIMFを変えた。
専務理事になったときは時代遅れの組織だったものを抜本的に改革した。
その報酬としては妥当ではないか。
ウォール街の金融関係者に比べれば大した金額ではない」と語った。
ソース:CNN.co.jp
http://www.cnn.co.jp/business/30002794.html