最高指導者カダフィ大佐の政権打倒の民衆蜂起が広がるリビア情勢で、複数の目撃者やメディア
報道によると、反体制派は24日、同国北部にある第3の都市ミスラタを掌握した。
反体制派によると、同市にいた外国人傭兵を駆逐して、制圧した。首都トリポリ、北東部ベンガジに
次ぐ都市であるミスラタは首都から東へ離れているが、ミスラタ制圧が事実なら反政府派の勢力が
首都への接近も強めていることをうかがわせている。
リビア政府は厳しいメディア統制を敷いているため同国内の情勢の正確な把握は困難になっており、
CNNは電話を通じて目撃者に接触している。
一方、北アフリカに拠点がある国際テロ組織アルカイダ系の「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ
組織(AQIM)」は24日、イスラム過激派系のウェブサイトに声明を掲載し、リビアの反政府派を
支援するために可能な措置を講じると述べた。米国のテロ組織調査団体SITEが明らかにした。
AQIMは声明で、カダフィ大佐が外国人傭兵を使い、航空機を出動させて反政府派を攻撃している
事実は、同大佐がAQIMはテロで無実の市民を殺害しているとした批判の不当性を示すものだとも
主張した。
http://www.cnn.co.jp/world/30001929.html