【DS】コケたかに見えた「二ノ国」、実はじわじわ売れていて51万本販売

1 ：ムネオヘアーρ ★：2011/02/22(火) 20:44:23.10 0

本を見ながら遊ぶＤＳソフト「二ノ国」

★Ｂ６サイズ、厚さ３センチ

2011.02.18

連載：デジタルエンタメ最前線

二ノ国の本【拡大】

　「このテレビゲームを遊ぶには、本が必要です」と言われたら、ちょっと面食らうだろう。だが、「この本の
世界を理解するには、ゲームが必要です」と言われたら、さらに驚くに違いない。「レイトン教授」シリーズの
大ヒットで一躍国内有数のソフトメーカーとなった「レベルファイブ」がスタジオジブリと共作したロールプレー
イングゲーム「二ノ国（にのくに）漆黒の魔導士」（ニンテンドーＤＳ用、６８００円）はそういうタイプのゲー
ムだ。

　箱を開けると、厚さ３センチ弱のＢ６サイズの本が入っている。そのため、外箱は普通のＤＳソフトの６倍も
の大きさ。当初、流通関係者からは「展示棚のスペースをムダに食う」と評判が悪く、本を見ながら遊ぶという
行為になじめないユーザーの反発もあって、一部店舗では投げ売りもあった。だが最近は売り上げ順調で、約５
１万本が売れているそうだ。

　レベルファイブの日野晃博社長によると、「二ノ国」は会社設立１０周年記念の作品。「売れなくてもいいか
ら、いい物を作りたい」との思いから制作したという。ところが、途中からスタジオジブリが関わることになり、
「きちんと売れる物を作らねばならない」と意識が変わったそうだ。

　登場する声優陣は、多部未華子、長澤まさみ、古田新太、大泉洋ら有名タレントぞろい。「私は、ただ好きな
ものを作りたいタイプではなく、誰に買っていただけるかを考えて作るタイプのクリエーター。たくさんの人に
遊んでもらうには、たくさんの“きっかけ”があるほうがいい」という日野氏の考えによるものだ。

　筆者もプレーしてみたが、たしかに心温まる経験ができる。上質なファンタジー小説と同様、人を大切にする
温かさが感じられるゲームだ。

　従来のような、経験値を積みながら“攻略”するタイプのゲームが好きな人には「二ノ国」はあまり向かない。
だが、子供のころ、わくわくしながら絵本をめくった人ならきっと楽しめるだろう。（石島照代）

http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20110218/ecn1102181556006-n1.htm