【兵庫】宝塚市議に政調費不正疑惑、返還拒否で会派肩代わり

市議に政調費不正疑惑、返還拒否で会派肩代わり

兵庫県宝塚市の近石武夫市議（６４）（無所属）に、政務調査費約４０万円の不正使用疑惑が浮上し、
近石市議が以前所属した会派が、市に返還することがわかった。

返還されるのは、２００８〜０９年の市政報告に関する経費の一部で、近石市議が市議会
から指摘された大部分の支払いを拒んだため、会派が３８万円を＜肩代わり＞する。
会派は「市議に聞き取りした結果、疑いをぬぐえなかった。
政務調査費は会派に支給されているので、返還はやむをえない」としている。

市議会調査特別委によると、近石市議は０８年１１月２９日、市政報告書を送るために使う
切手購入費１２万円を収支報告書に記載。しかし、１１月３０日に送ったとする市政報告書に、
この時期に出回っていないはずの０９年元日号の市広報と同じ記事が掲載されていた。

また、０９年４月２４日の同報告書の印刷代１３万６９２０円は、同月２０日に印刷や宅配を業者に委託したとするが、
同報告書の阪上善秀前市長に関する記事に４月２４日の公判の記事があった。

このほか、市政報告書のメール便代１２万７０５０円と市政通信印刷代１万２３９０円も返還対象となる。

会派の会計責任者は「本来は近石市議が支払うべきだが、市議との話し合いがまとまらず、
このままでは会派として説明ができないと判断した」と話す。近石市議が、処理ミスと認め、
会派に返還した１万２３９０円以外はすべて会派が負担するという。

この決定に対し、近石市議は「政務調査費の返還は会派に任せている」としているが、
ある市議は「後に近石市議に支払いを求めるなどして、
責任については会派内ではっきりさせるべきではないか」としている。

一連の疑惑は、昨年３月の市民グループの住民監査請求で指摘され、同年１０月に同特別委が設置された。
近石市議は昨年６月、無免許運転で現行犯逮捕され、市議会は計３回辞職勧告を決議している。
市議会関係者によると、４月の市議選への出馬は断念する意向を示しているという。

ソース：（2011年2月3日17時22分 読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110203-OYT1T00768.htm?from=main5

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