韓国警察のトップを務めた前の警察庁長官が、警察内の人事を巡って業者から
日本円で1300万円の賄賂を受け取っていたとして、27日夜遅く、
収賄の疑いで韓国の検察当局に逮捕されました。
逮捕されたのは、前の警察庁長官のカン・ヒラク容疑者です。
韓国の検察によりますと、カン前長官は、在任中のおととし4月から12月にかけて、
工事現場に食事を提供する業者から1億8000万ウォン(日本円で1300万円余り)の賄賂を受け取り、
その見返りに、この業者の事業に有利になるよう工事現場を管轄する警察署長の人事などを行っていた疑いです。
さらに、去年、この業者に贈賄の疑いがかかると、
逆におよそ300万円を渡して海外に逃亡するよう指示したということです。
カン前長官は、27日夜遅く、収監される拘置所に向かう前に記者団に対して「物議を醸して申し訳ない」と述べました。
この業者は、海洋警察庁の前長官など政府のほかの高官にも賄賂を渡したと供述しており、
今後、捜査がさらに拡大する可能性もあります。
韓国では、27日、別の業者から不正な資金を受け取ったとされる現職の知事と国会議員に対する
有罪判決が確定し、いずれも失職するなど、政治家や官僚の汚職が後を絶ちません。
ソース:NHKニュース 1月28日 14時28分
http://www.nhk.or.jp/news/html/20110128/t10013689151000.html