◆「サイバー補導」未成年69人摘発 県警少年課
県警少年課は25日までに、インターネット利用による少年少女(18歳未満)の
性犯罪被害を防ぐためにネット上で展開している「サイバー補導」について、
2010年の活動結果をまとめた。
出会い系サイト規制法違反や児童ポルノ禁止法違反容疑で少年少女48人、
成人20人を逮捕、書類送検し、ネット上に下着販売や援助交際目的の
書き込みなどをした少年少女21人を補導した。
摘発された少年少女69人の内訳は、少年35人、少女34人。
中学生が14人、高校生が46人、無職、有職、専門学校生などが9人だった。
ネット上で違法行為をした理由の多くは「興味本位だった」「面白半分でやった」で、
過去に補導や非行歴がない少年少女が48人と7割を占めた。
ネット上に性行為の誘引や下着販売などの書き込みをした機器は、
携帯電話が53件、自宅パソコンが15件、携帯型ゲーム機が1件だった。
有害サイトに接続できないように制限する携帯電話の「フィルタリング」
については、60人(87%)が利用していなかった。
サイバー補導の対象は出会い系サイトや電子掲示板など1万5470サイトに上り、
性行為誘引などの出会い系サイト規制法違反(92件)、自分の裸などを掲載した
児童ポルノ禁止法違反(57件)など、251件の違反を発見した。
このうちサイト管理者への指導・警告を23件、文章の削除要請を45件行った。
同課の担当者は「今後も子供への非行防止講座を進め、ネットの危険性を
周知していきたい。家族のコミュニケーションも深め、親子間でネット利用の
ルールをつくってほしい」と話している。
県警は09年7月から「インターネットに絡む児童の性被害根絶プログラム」を
開始し、サイバーパトロールやサイバー補導を行っている。
静岡新聞 2011年01月26日
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20110126000000000019.htm スレ立て依頼より