菓子メーカー「カバヤ食品」(本社・岡山市)
の宣伝カーとして高度経済成長期に全国を走り、2006年に復刻した「カバ車」
にガールフレンドができる。同社が全国の高校生から募った最優秀デザインをもとに、
日本工科専門学校(兵庫県姫路市兼田)の生徒と板金塗装・整備会社「タイ イヤー」
(同市幸町)が2月末の完成を目指して制作中だ。作業の様子が21日、公開された。
カバ車は1952年から7年間活躍し、子どもたちの人気を集めた。
カバヤ食品が創業60周年を迎えた記念に復刻車が尼崎市の高校生らの手で作られ、
今回は65周年企画として「恋人」の制作が決まった。
公募で岡山の高校2年遠藤優都さんのデザインを採用。
カバ車の復刻車制作に同専門学校の内藤康男校長がかかわったのが縁で昨年9月から
姫路市で作業が始まった。
車体のデザインはふっくらとした女性らしいフォルムが特徴。
制作の中心である同専門学校車体工学科の生徒7人がハイブリッド
車仕様のトヨタ・エスティマに発泡ウレタン樹脂を塗って固めてデザイン通りの形を
作っている最中だ。これからその上を繊維強化プラスチックで覆ってボディを
完成させる。平面デザインから立体化する作業は難しいものの、
同校OBの早川和緩(かずひろ)さん(22)が目安の規格を割り出した。
生徒は意欲満々。長棟公彦(ともひこ)さん(21)は「様々な材料を使うので加工の
勉強になる」、宮下雄作さん(22)は「できあがれば一度は乗ってみたい」と
話している。
http://www.asahi.com/national/update/0121/OSK201101210175.html