学歴コンプレックス

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 ◆V3/DONjiko @変態仮面V3φφ ★
40代女性の約6割が、学歴の組み合わせが、恋愛や夫婦関係に影響すると回答した。
「学歴が高いと年収も高いはず」「頭がいい人は、
尊敬できるから」といった理由からだけでなく、学歴は結婚に深く関係しているようだ。

「いい人がいない」。かつてその言葉は、まだ結婚したくないことを暗に示す
常套句だった。しかし今では、婚活に燃える未婚男女がこぞって同じ台詞を
口にする。そこにあるのは、切実な嘆きだ。結婚したくないわけじゃない。できることな
らしたい。いい相手さえ見つかれば。そんな叫びとともに、
30〜40代の未婚率は上昇し続けている。

「パーティなどで、女性の学歴が早稲田や立教だと気後れします」
安西直也(41歳)●独身●専修大学卒●年収550万円●会社員(Webデザイナー)高田浩一
さん(仮名)は34歳。専門学校を卒業し、IT企業に技術者として
勤務している。約1年前に、友人に誘われて婚活イベント
会社主催のカップリングパーティに初めて参加した。それからは月に一回程度、
合コンと同様の感覚でパーティへの参加を繰り返している。しかし、
残念ながら「お付き合い」までに発展したことはない。

「昔から“押しが弱い”って言われるんですよね。
相手のリアクションが弱いと深追いできなくて。それで、
なんとなくうまくいかなくなっちゃうんです」

別に悠長に構えているつもりはない。同世代が次々と結婚していく姿を見るにつけ、
焦りも感じている。しかし、女性から即結婚の意識を匂わされると腰が
引けてしまう。結婚後の未来予想図に、漠然としたプレッシャーがあるからだ。

結婚した友人から家計の苦労話として、毎月の小遣いやマンションの頭金など具体的な
金額を耳にするようになり、自分の収入だけでは無理があるように思えてきた。
また、専門学校卒という自分の学歴も気になるところだ。
実生活において支障になることはないが、「学歴社会」
に揉まれてきた親の世代は感覚が違う。「もしかしたら、
相手の親が気にして反対するかもと思ってしまうんです」。

こうしたコンプレックスめいた不安材料が、高田さんから自信を
奪い、女性へのアピールにブレーキをかけさせている。

今回、約2000人の40代男女(既婚・未婚均等)
にインターネットを通じて行った調査でも、短大卒以下の男性は36.5%が
学歴にコンプレックスを持っていた(図1)。
国立大や早慶上智・ICU卒の男性の半数が、自分の学歴は結婚に有利だと
回答している(図2)のとは対照的だ。また、
既婚男性より未婚男性のほうが、自分の学歴が結婚に不利だと
認識していることがわかる(図3)。

「共働きで、お互いに支え合いながら暮らしていきたいので、パーティでは、女性のプロ
フィールの職業欄はチェックしています。年が若すぎたり、
専業主婦になるために婚活している人だと、ちょっと厳しいですね……」(高田さん)


http://president.jp.reuters.com/article/2010/12/04/AD4CF1FE-F93F-11DF-81C3-4BC23E99CD51.php
2 ◆V3/DONjiko @変態仮面V3φφ ★:2010/12/05(日) 05:22:53 0
学歴や年収は、結婚にどれだけの影響を与えるのか。
調査結果を見ると、40代未婚男性の学歴分布は、既婚と比べて短大卒以下が
多く、国立・早慶上智クラスの高学校歴が少ない傾向にある(図4)。
年収には、より顕著な差が出ている。年収600万円未満の未婚男性は58.
7%に対し、既婚男性は32.3%にとどまる。そして、平均年収には178万円もの
差があるのである(図5)。

『セックス格差社会』(宝島社新書)を上梓したエコノミストの門倉貴史さんによれば、
「今は恋愛も結婚も簡単には手に入らない時代」だという。

「自分のステータスに自信の持てない男性は、
それがコンプレックスになって、結果的に晩婚になる傾向があります。
かつて、終身雇用で右肩上がりの経済社会だった時代は、今はダメでも
将来はよくなるという希望がありました。けれど、
今は不安だらけです。そこで、お金へのこだわりがより強くなる。現在は学歴社会とは
言われませんが、現実を見れば、やはり高学歴だと年収が高いことは明らかです。
学歴が将来の年収を判断する重要な目安にされがちなので、
どちらの面でも、コンプレックスが刺激されてしまう側面はあると思います」

大卒でありながら、自分の学歴に引け目を感じる人もいる。

Webデザイナーとして働く安西直也さん(仮名)は41歳。
やりがいを感じる仕事をしたいと、5回の転職を繰り返し、ようやく腰を据えられる
会社に巡り合えたのが3年前。結婚は、仕事が落ち着いたら考えようと
思っているうちに、タイミングを逃していた。

それでも人生の伴侶は見つけたいと、2年前から結婚相談所や結婚情報サービス会社を
渡り歩くようになった。あるお見合い仲介会社のイベントでは苦い
思いをしたという。「名札に学歴を書かされたんです。男性は六大学クラス以上が
多くて、専修大卒の自分はかなり引け目を感じました。
相手の女性が早稲田や立教卒とわかると気後れしますし。
そういうイベントに来る女性は学歴に厳しく、自分には不利なんだと気づきました」。

以後、100人以上と接し、20人以上の女性と2人きりで会ってもみたが、ピンとくる
相手は見つからなかった。

その理由もわかっていた。会社内にいる憧れの女性とどうしても
比べてしまうのだ。キャリアを積み、男性並みにバリバリと働く姿に魅力を感じて
惹かれた。一度告白してみたが、その女性には離婚経験があり、「もう結婚する
気はない」と断られてしまった。探す場所を替えたら、
もしかしたらという思いで、結局同じことを繰り返している。

「相談所やカップリングパーティなどで導入部からスペックで値踏みされて始まる
関係は、近頃重いと感じています。会社の女性に惹かれたのは、身近にいて、いつもの
自分を知ってもらえるし、相手の姿もよく見えていた安心感が大きかったと思うんです」

スピーディに事を進めようとすれば、学歴や年収などのデータが最初の
手がかりになることはわかっている。しかし、
一流企業に勤めているわけでも、一流大学を卒業したわけでもない
自分にとっては、スペックで比べられたら太刀打ちできない予感がある。
今は、時間がかかってもいいから、同じ趣味や価値観を持っている相手を
探して、じっくりと関係を深める付き合いをしたいと望んでいる。