【スペイン】太陽光発電の起業家が破たんの危機、補助制度見直しで暗転…「だまされた気分」

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1ワオキツネカフェφ ★
10月19日(ブルームバーグ):ジャーマン・ビリメリス氏は2007年、「ゴールドラッシュ」
の様相を呈しているスペインの太陽光発電について義兄から聞いた。

ビリメリス氏らが週末を過ごしていたスペイン北東部の町リェイダ周辺の平原地帯では、
太陽光発電を支援する政府の補助金を得るため、農家が農地に光起電性パネルを次々と設置していた。
そこでビリメリス氏は、5エーカー(約2ヘクタール)の農地でナシを栽培して生計を
立てていた父親のジョームさんを、農地の一部を太陽光発電事業に利用するよう説得したと、
ブルームバーグ・マーケッツ誌11月号は報じている。

ビリメリス氏(35)は投資資金を確保するため、貯金を下ろしアパートを抵当に入れ
て40万ユーロ(約4500万円)を超える融資を取り付けた。太陽に向かって傾けられた
7つの台には計500枚の太陽光パネルが設置され、発電能力は80キロワット。
9カ月以内に、ビリメリス家の発電施設から全国の送電網に電力供給が始まった。

サパテロ政権は07年に制定された法律で、太陽光発電による電力について1キロワット時当たり
最大44セントの料金を25年間にわたって保証した。07年の大手エネルギー供給会社の
電力卸売価格の平均は同約4セント。その10倍以上の価格だった。
ビリメリス氏ら太陽光発電への投資家はこの法律に引き付けられた。

この奨励策のおかげで一家は借入金を毎月返済し、少額だが利益も出た。
ビリメリス氏は、18年に借入金の返済が終了したら、
法律で補助金が保証されているその後15年間にさらに利益を上げるのを楽しみにしていた。

            「だまされた気分」

今になって政治家らが、最初に投資の動機付けとなった価格保証の引き下げを検討しているため、
ビリメリス氏らスペインで太陽光発電を起業した5万人以上が財政難に直面している。

ビリメリス氏は「だまされた気分だ。われわれは法律に基づいて資金を注ぎ込んだ」と語る。

サパテロ首相は3年前、スペインの化石燃料への依存度を軽減する取り組みの一環として補助金制度を導入。
同時に、再生可能エネルギーへの投資は製造業の雇用創出につながり、
二酸化炭素(CO2)排出削減を目指す国々に太陽光パネルを販売できる可能性もあると約束した。

ところが、プログラムのコスト管理に失敗し、スペイン政府は再生可能エネルギー投資家に
少なくとも1260億ユーロを支払う義務を背負い込むことになった。国内の製造業者は
短期的な需要に対応できなかったため、太陽光パネルの大半を輸入。
投資は、環境関連の雇用創出を目指した政府の目標達成にもつながらなかった。

スペインの光起電性パネル向け投資家で米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)の元幹部、
ラモン・デ・ラ・ソタ氏は、スペインの事例は、数十億ユーロ規模の補助金制度を導入しても
代替エネルギー産業の構築がいかに困難かを示しており、中国や米国など
グリーンエネルギー政策を推進する国々にとって教訓になると指摘した。

ソース:Bloomberg.co.jp 更新日時: 2010/10/19 13:34 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=akJlKaeGKh9o

http://www.bloomberg.co.jp/apps/data?pid=avimage&iid=izaPj1h2LZEo
2オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/10/25(月) 00:40:59 0
NPCは大丈夫だろうか?
3オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/10/25(月) 00:53:02 0 BE:391275465-2BP(1000)
日本でも以前テレビで好意的にとりあげてた奴か?

日本が一番の時は全く報道せず、補助金漬けで外国の生産が伸びてきたら、
[遅れた日本」「転落した日本」と盛んに言ってたテレビでやってた奴か?
4オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!
テレビの人らがいちばん遅れてて転落してるよね〜