大和高田市のごみ処理施設「市クリーンセンター」の職員らが約3年にわたり、
収集対象でないヘップサンダル業者のごみを無料で収集し、家庭の可燃ごみと
一緒に焼却処分していたことが分かった。同センターの内部調査に対し、
臨時職員を含めた職員3人が不法収集を認めた。同センターでは、
事業者のごみは持ち込みに限り、有料で処理している。
市は3人が事業者に便宜を図っていたとみて処分を検討している。【山本和良】
同市では、行財政改革の一環で06年4月からごみ収集を有料化。家庭の可燃ごみは、
緑色の市指定ごみ袋(10枚150〜450円)を購入し、週2回指定場所などに出す。
事業者の場合は同センターに持ち込むか、民間業者に処理を委託する。
同センターによると、この事業者は白い袋に入れたごみや缶などを、家庭ごみを出す場所ではなく、
事業所の横に搬出。職員らは緑のごみ袋と一緒に白のごみ袋などを収集していた。量は1回約5袋に上ったという。
同センターの内部調査に対し、職員らは「事業者と知り合いで、悪いと分かっていたが収集していた。
金銭の授受はない」と話しているという。
近くに住む50代の男性会社員は「マンションなどでは緑色の袋以外は絶対に収集しない。
ごみをただで収集するのは問題だ。納得できない」と憤慨している。
同センターでは、臨時職員を含め45人が3人一組で収集を担当。不法収集をしていた3人は同じ収集車で回っていた。
市環境建設部の木綿谷弘之部長は「あってはならないことで、誠に申し訳ない。
二度とこのようなことが起こらないように厳しく指導する」と話している。
ソース:毎日新聞 2010年10月7日 地方版
http://mainichi.jp/area/nara/news/20101007ddlk29040488000c.html