【企業】イマドキの若い人はお金を求めないので、退職金を払わないでいいよね
後味の悪い取材だった。3年前の夏、人事労務の雑誌の特集で8社ほどの「退職金制度」について取材した。
いずれも、創業10年以内のベンチャー企業。これらの会社は、ビジネス雑誌などによく取り上げられるので、
知名度は高い。その後、早々と上場した会社もあるし、カリスマ経営者が盛んに話題を振りまく会社もある。
取材のときに、社長や人事部の部長がこう答えていた。
「いまの20〜30代の社員は退職金を求めていません。何よりも、仕事のやりがいを求めています」――。
これらの会社には、退職金制度がない。制度がない以上、退職金を支給する必要はない。法律上も、就業規則や
賃金規定などに「支給する」と記載されていないならば、退職金を支払わなくとも問題はない。その意味で会社の
考えは不当ではないし、批判を受けるものでもないのだろう。しかし、私は次のような疑問を感じた。
20〜30代の社員は、本当に退職金を求めていないのだろうか。「求めていない」と言い切る根拠はあるのか。
この世代の社員は、退職金がどのようなものであるのか理解しているのだろうか。会社として、その
意味するものを説明したのだろうか。
これらについて尋ねてみたが、いずれも同じ回答だった。「いまの若い人はお金のことを考えない。会社に
ぶら下がる考えを持っていない。それよりは、働きがい、例えばオフィス環境を整えたりすることを求めている」と。
そして、ある社長は事務所の中を案内してくれた。確かに相当なお金をつぎ込んで作られたようだった。
だが私は、腑に落ちないものがあったので、記事にするのを止めた。その後、知人の紹介でこのうちの数社の
退職者から話を聞くことができた。それによると、会社は社員に対し「退職金制度が必要であるかどうか」は
もちろん「給与や賞与についてヒアリング(聞きとり調査)をしていない」という。
会社として、退職金の意味を社員に説明したこともないようだ。ここに矛盾がある。これらのうち5社の経営者は、
かつて大企業に勤務していた。それぞれ30代後半〜40代半ばのころに、1000万円〜2000万円後の退職金を
受け取って辞めている。このお金を資本金や運転資金に使い、会社の経営をスタートした。これは、本人たちに
インタビューした際、答えていたことだ。
つまり、彼らは、自らの退職金は受け取るが、自身が経営する会社では社員に支払わない。その点を問いただすと、
1人はこう答えた。「私は入社する際に、退職金があるかどうかを基準にしたのではない。退職金が働く動機に
なっていたわけではない。たまたま、そのような制度があり、退職するときにもらっただけのこと」
この回答は、詭弁(きべん)にしか聞こえなかったので、こういう質問をした。「社員たちに、次のことを伝える
必要はないですか? 私は退職金をもらうことで、会社を創業することができた。皆さんには、この退職金を
支給しない。そうすると、ハンディを負うことになる。それでいいですね」と。
社長は苦笑いをし、何も答えなかった。退職金がなくとも、その分(積立の分など)を毎月の給与に
上乗せすれば、問題はないかもしれない。しかし、これらの会社は一切支給していないのだ。
●どさくさまぎれに制度を廃止?
多くの企業で退職金制度の改革が行われたのは、1990年代後半から2002年くらいの時期だ。
大きな理由として、2001年3月期決算以降、「退職給付会計」という会計制度が始まったことが挙げられる。
この制度により、退職給付の積立額を負債計上することが必要になった。つまり、毎期の決算で退職金を
いくら積み立てるか、決算時点でどれくらい積み立てをしているのかを財務諸表に開示することが義務付けられたのだ。
続きは
>>2 ソース(livedoorニュース):
http://news.livedoor.com/article/detail/4971685/?p=1
こうした流れを受けて、当時、大手メーカーの中には社員が退職金の前払いを選択できる制度を設けた会社がある。
誤解がないように述べると、このメーカーは退職金制度を廃止にはしていない。社員が毎月の給与を受け取る際に、
積み立てた退職金を上乗せしてもらえるコースを設けただけなのだ。
ところが、一部のメディアがこの改革を情緒的に報じた。つまり、「会社は社員を突き放し始めた。だから、会社員は
会社にぶら下がってはいけない」という論調である。経済団体や大企業お抱えの有識者たちもそれに便乗し、
「会社にぶら下がるな!」とか「時代は変わった」とあおり続けた。
それより数年前には、山一證券や北海道拓殖銀行が経営破たんし、日本経済は大きな曲がり角にさしかかっていた。
そう考えると、危機意識を持つことは当然だろうが、行き過ぎた報道であったと私は思う。
結局、この情緒的な世論の中で「退職金という制度そのものをなくすことがこれからの時代にふさわしい」という
意見がまかり通るようになったのである。そこには、退職金をもらえない社員のその後の生活はどうなるのか、
それに代わるものはあるのかといった現実的な視点の議論はなかった。もっぱら「会社にぶら下がるな!」という
空しいスローガンだけが連呼されていた。
そのどさくさにまぎれて、退職金制度そのものを廃止にした会社が当時、あった。私が取材したベンチャー企業の中にも、
そのようなケースがある。そこは以前、中小企業退職金共済制度(中退共)を利用し、毎月、社員たちの退職金を
積み立てていた。だが、この時期にそれを止めてしまった。その浮いたお金がどのように使われたのかを聞いたが、
会社の社長と人事部長は答えなかった。
本来、こういうときには労働組合が何らかの行動をとるべきなのだが、そもそも社内には労組がない。また外部の
ユニオンなどに駆け込む社員は、いなかったようだ。社長と人事部長は、そこまでしたたかに見抜いて制度をなくしたのだろう。
しかしこの一連の取材で、納得した会社が1社だけあった。それは、品川にある外資系企業。ここは
「オープン・ドア・ポリシー」と称して、社員が人事や賃金について上司や経営陣と話し合うことが認められている。
不満を述べる社員でも、そのことで不利な扱いにはしないようだった。
ある社員が「退職金制度は分かりにくく、不透明だ」と問題を指摘したという。
それを機に、この会社は中退共の制度を利用するようになったのである。
社長はこう話していた。「それまでは自社で退職金を積み立てていたが、それが不透明という印象を与えていたの
かもしれない。外部の制度を使えば、公平な扱いになり、社員たちの納得感を高めることができると考えた」
ちなみに、この社長もまた大企業の出身であるが、「いまの若い人は、お金を求めていない」とは一言も口にしなかった。
むしろ、外部の力を借りていっそう充実した退職金制度を作ったのである。こういう経営者こそ、スポットライトを
浴びるべきなのではないだろうか。
退職金は給与の一部で毎月積み立てている訳だから毎月その分支給額に上積みすれば良いだけだろ
4 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/15(水) 18:15:29 0
今の若者が老後の頃には年金破綻、国も破綻、退職金無し。
団塊世代がツケで豪遊した尻拭いをがんばりましょう。
「いまの若い人はお金のことを考えない。会社にぶら下がる考えを持っていない。
それよりは、働きがい、例えばオフィス環境を整えたりすることを求めている」
こいう企業は、胸をはって社名を公表すべき
若者の退職金離れ
8 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/15(水) 18:28:16 0
真逆だな。ものを買わないのは「金」がなによりのパワーだから。
金だけが欲しい。ものを買って戦力を自ら消耗するのは馬鹿。
9 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/15(水) 18:30:02 0
>退職金がなくとも、その分(積立の分など)を毎月の給与に
>上乗せすれば、問題はないかもしれない。しかし、これらの会社は一切支給していないのだ。
ブラック企業だらけやな。
10 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/15(水) 18:41:54 0
なんかこういうの見てるとテロって必要悪じゃなかろうかって気分になってくる。
テロの根源は貧困だから日本ももう少しで普通にテロが起きる国になるよな・・・。
貧困から発生する殺人事件は日常茶飯事になったからテロの夜明けは近いぜよ。
11 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/15(水) 18:41:59 0
>>4 アメちゃんの尻馬にのって世界大戦の戦勝国になればウハウハよ
40ぐらいになってくると
こころぼそくなってくるんよ。
転職サイクルが短い業種の企業が、退職金積立の分を給料に上乗せしますよ、というのが本来の姿だろ
14 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/15(水) 18:50:44 0
>>10 なんつーかさあ、「世の中を良くするテロ」じゃなく「悪徳野郎への復讐テロ」をやってもいい気がするんだわ
やっぱユニオンは必要だよ、若干左翼的だがな
脳内妄想や
仮想体験で満足してしまう人
多すぎなんよ。
経営者になめられすぎ。
17 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/15(水) 19:27:31 0
行動する自由はある。当然社会的制裁もあるが
いわゆる実存的選択だね
>>15 馬鹿か
労組の存在は株主の利益を侵害する百害あって一利なしの存在
20 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/15(水) 22:05:55 P
21 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/15(水) 22:14:58 0
>>5 ワタミとか吉野家のことですか? わかりません。
22 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/16(木) 00:21:08 0
中小企業退職金共済制度(中退共)は、いいよね。
ある中小企業に10年勤めて55万円も退職金もらった。
クロネコのヤマト運輸も10年勤めたが退職金は10万円だったw
うちの会社、30人程度の地方中小企業、5年勤めているが給料ずっと変わらず大学新卒程度
毎日2時間弱の残業、就業時間より1時間早く仕事開始、たまに無給で休日出勤あり
残業代無し(請求すればくれるらしいが書類2つほど書かないといけない&社長に文句言われる可能性)、
そして最近知ったこと、退職金制度なし
…景気がよかったら転職考えるのだが7時には帰れるし、
基本的に土日休みだし、何よりこのご時勢、とりあえず押し黙っておくしかない
24 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/16(木) 01:15:05 0
モンテローザ
26 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/16(木) 01:40:53 0
なんでデフレの対抗策に、お札を刷って補填するというやり方はNGなの?
27 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/16(木) 06:56:22 0
>26
真面目な方に受け取って国策に対しての疑問として答える。
日本の場合は同等の「価値」の収入がないと刷れない事になってる。
だから、バンバン刷ろうと思ったら、その前に、
国債バンバン発行して買って貰うか、税金をがっつり担保に充てて、
刷る分の「価値」を確保しなきゃいけない。
(担保に充てるっつってもその分現金が返ってきてるのはわかる?)
デフレ対抗で現ナマ発行じゃなく国債発行になる理由の一つはその為。
国債ならば「償還」って言う「将来の価値」を見込んで好きに増やせる。
28 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/16(木) 13:15:54 0
>>27 真面目な質問だったので、答えてくれてありがとう!
まだちょっとよく解らないので、自分でもさらに勉強してみます
29 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/16(木) 19:10:54 0
派遣社員にはボーナスも退職金も交通費もないんだぜ!
ついでに交通費は課税対象なんだぜ!
30 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/17(金) 02:42:48 0
>いまの若い人はお金のことを考えない。
どうせ給料なんて上がんないから、絶望してるだけ
31 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/17(金) 04:34:51 0
馬鹿だから退職金以上の残業代、慰謝料を請求された方がいいんだろう
社会的にも信用無くなっても「我々はド底辺企業だから気にしません」ってか
32 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/17(金) 05:02:32 0
退職金どころかサービス残業まで強制される。
残業代が出ないのに、遅刻したら減給ってどういうことだってばよ?
こっちは遊びでやってんじゃねえんだぞ。
責任もってやってんだから働いたら金だせよ。
33 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/17(金) 05:12:14 0
有給とったら、ボーナス減給ってヒドイ会社もある
ていうか、なんで会社は退職金なんて払うんだ?
会社を辞めるヤツにボーナスを払うの?
退職金の意味はなに?
35 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/17(金) 06:47:57 0
もう滅茶苦茶だろ
労働者なんて使い捨てぐらいにしか思われてない
若者の非就労率が高いのも頷けるよ
36 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/17(金) 06:51:32 0
違いますがなダンナ。
若者の就労率が低いのは求人が少ないからですよ。
だからしかたなくこんな身勝手な会社で働くはめになるんでさぁ。
37 :
オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:2010/09/19(日) 02:38:06 0
>>34 退職金の意味以前に、給料を払う意味自体が無いからな。