さくら市の国道4号で10日深夜、車で縁石に衝突するなどの事故を起こした上、警察官の事情聴取
中に車を放置して逃走したとして、さくら署は11日、道交法違反(安全運転義務違反、事故不申告)
の疑いで、那須塩原市下永田、那須塩原署留置管理課の巡査長田口智識容疑者(24)を逮捕した。
県警によると、田口容疑者は調べに対し容疑を認めているという。事故直前、田口容疑者は下野市内
の実家で飲酒していたとみられ、県警は飲酒運転の立件も視野に捜査を進める方針。
逮捕容疑は10日午後10時10分ごろ、さくら市蒲須坂の国道4号で乗用車を運転、道路左側の縁石に
衝突したほか、弾みで道路右側に設置された工事用のバリケードに衝突した疑い。さらに現場臨場
したさくら署員の事情聴取中に、車を置いたまま徒歩で逃げた疑い。
県警によると、事故当時、田口容疑者の話にあいまいな点があることから、さくら署員が飲酒検知
しようと検査用の道具を車へ取りに行ったすきに、逃走した。乗用車内には財布や携帯電話も残した
ままだったという。
現場は片側1車線の直線道路で、道路右側は片側2車線にするための拡幅工事をしている。現場
直前の十字路交差点で、田口容疑者は右折レーンを利用し前方のトラックを追い越したとみられる。
交差点を抜けた後、田口容疑者は前方の工事用バリケードを避け片側1車線の走行車線に戻ろうと
したところ、道路左側の縁石に衝突したとみられる。その際、後続のトラックが急ブレーキを掛け、
後続車が追突する事故も起きたが、いずれもけが人はいなかった。
田口容疑者は10〜12日まで旅行願を出しており、10日に帰省していた。事故当時も公休で、下野市
内の実家から那須塩原市内に向かう途中だったという。事故直前の10日午後5時半から午後8時まで
の間に実家で両親と飲酒していたとみられ、両親は調べに対し「ビール大瓶1本と焼酎の水割り4杯
ほど飲んだ」などと話している。
田口容疑者は逃走後、直線距離でも30キロ超を徒歩で実家に戻ったという。行方を捜していた那須
塩原署員が11日午前6時50分ごろ、実家に戻った田口容疑者を確認、県警がその後に逮捕した。
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