佐久市民らと元宝塚歌劇団の女優らが共演する「第10回佐久ミュージカル」
が市コスモホールで28日、2日間の日程で開幕した。
冒頭、実行委員会は「10年の歴史に幕を閉じる」と発表。
市民参加型のイベントの打ち切りを観客が惜しむ中、
出演者約150人が3カ月半の練習の成果を見せた。
演目はシェークスピアの同名の作品を下敷きにした「真夏の夜の夢」。
妖精のすむ森を破壊しようとする人間と妖精の攻防を通して友情や自然の大切さを
描いた。
公募の市民ら84人と同市臼田中学校吹奏楽部の部員63人も出演。
子どもたちが活躍する場面では「かわいい」と声が上がった。
フィナーレは、同吹奏楽部の部員が隊列を組んで演奏するマーチングを披露。
特別ゲストのミュージカル俳優岡幸二郎さんの歌も観客を魅了した。
10回連続で出演している小諸市御影新田の会社員横田操さん(52)
は「いろいろな人と仲良くなれる佐久ミュージカルは生活の一部だった」と惜しみつつ、
「全部が見どころ。楽しんで演じているのを感じてほしい」と話していた。
ミュージカルは佐久青年会議所(JC)などでつくる実行委員会の主催。
実行委員長の小平博・佐久JC理事長(40)は「ミュージカルが市民に定着し、
舞台に興味を持ったり、新しいことを始めたりする人も出てきた」
と10年間の成果を話していた。
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