ヨハネスブルク(CNN) 6週間前にはサッカー・ワールドカップ(W杯)の
開催成功に沸いていた南アフリカ。現在では、公務員のストライキで
学校や病院が閉鎖されるなど深刻な状況に陥っている。
特に病院の状況は深刻だ。看護師が職務を放棄する中、
無人の新生児病棟で未熟児が死亡したり、
出産間近の妊婦が病院から追い出されたりする例もある。
中には、看護師や職員が、ストライキに協力しない同僚やデモ行進を
横切ろうとする市民に対して暴力をふるうケースも起きている。
労働者側は政府に8%の賃上げを要求しているが、
政府は余裕がないとしてこれを拒否。双方とも妥協する気配はない。
多くの国民はこの状況にがく然としているが、メディアの大半は、
労働者のストライキ権自体については支持する姿勢を見せている。
労働者側からは、政府最上層部の汚職や官僚らのぜいたくな生活に批判があがっている。
同国でストライキが起こることは珍しくないが、今回ここまで事態が深刻化している背景には、
ズマ大統領と労働組合の関係がある。ズマ大統領は2007年、労働組合などの支持を受けて
ムベキ前大統領から与党アフリカ民族会議(ANC)党首の座を奪い、
2年後に大統領に就任した。だがここにきて、支持団体が見返りを求め始めたのだ。
彼らは労働者を優遇する政策を要求しており、海外からの投資を必要とする
自由市場経済への移行には否定的だ。ワールドカップ開催で見られた
活気と自信に満ちたイメージは崩壊しつつある。ストライキが長引けば、
海外投資家の同国に対する評価が悪化することは確実だ。
ソース:CNN.co.jp
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201008260007.html 関連スレ
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