◆「遺体なき殺人」含む2件、起訴内容認める 仙台地裁
「遺体なき殺人」を含む2件の殺人事件で、殺人や強盗殺人などの
罪に問われた北海道旭川市の無職笹本智之被告(36)に対する
裁判員裁判が23日、仙台地裁で始まった。
2件の間に確定判決を挟んでいるため、裁判員は2件の量刑を
別々に判断しなければならないが、罪状認否で笹本被告は2件とも
「間違いありません」などと述べ、起訴内容を認めた。
笹本被告は仲間と共謀し、
(1)1999年1月、東京都新宿区の無職打田篤司さん(当時31)を殺害、
(2)04年9月、仙台市青葉区の風俗店経営石垣英治さん(同30)を
都内から連れ去って同市太白区の山林で殺害し、
現金約5千万円を奪ったとされ、
この日は(1)の打田さん殺害事件を審理した。
検察側は冒頭陳述で、笹本被告が当時所属していた暴力団の幹部だった
打田さんの言動に恨みを抱き、仲間に殺害をもちかけた首謀者だと指摘した。
弁護側は、笹本被告が捜査機関に事件が発覚する前に犯行を
打ち明けたとして、自首が成立すると主張した。
毛髪だけで、遺体が見つかっていない(2)の石垣さん殺害事件の審理は24日に始まる。
asahi.com 2010年8月23日20時31分
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