◆山鹿市でヘリ墜落、男性2人死亡 災害訓練帰り
1日午後2時ごろ、山鹿市鹿本町御宇田[みうた]の水田に
小型ヘリコプターが墜落。
乗っていた長洲町宮野、電気工事業中島泉さん(62)と
同市蒲生[かもう]、電気工事業立山憲治さん(61)は
病院に運ばれたが、胸などを強く打っており、間もなく死亡が確認された。
山鹿署によると、ヘリは米社製のロビンソンR22型(2人乗り)で、
中島さんの長男が経営する会社の所有。
2人は長崎県壱岐市で行われたヘリなどの訓練に参加した帰りで、
壱岐空港を同日午後1時7分に離陸、立山さんの自宅近くに着陸予定だった。
中島さん、立山さんともヘリの操縦免許を持っており、
事故当時、どちらが操縦していたかは不明。
熊本空港事務所に提出された飛行計画書には、
機長は中島さんと記載されていた。
国土交通省運輸安全委員会は2日、調査官2人を派遣して事故の原因を調べる。
日本赤十字社熊本県支部によると、中島さんと立山さんは、
災害時などにボランティアで救援物資や血液を搬送する
「赤十字飛行隊・熊本支隊」のメンバー。
31日に壱岐市で、ヘリ、セスナなど8機(うち熊本支隊5機)が参加してあった
「九州ブロック合同訓練」に参加し、現地で宿泊後、熊本へ帰る途中だった。
南関町上空まで一緒に飛行してきた別のヘリのメンバーによると、
特に異常はなかったという。
現場は山鹿市中心部から4キロほど東の、国道325号北側の田園地帯。
ヘリは墜落直後、尾部が折れ、機体右側が水田にめり込んだ状態だったという。
熊本地方気象台によると、事故当時の山鹿市の天候は晴れで、
目立った風や雨は観測されなかった。
同型ヘリでは、2007年10月、大阪府堺市で2人が死亡する墜落事故も起きている。
くまにちコム 2010年08月01日
http://kumanichi.com/news/local/main/20100801008.shtml 墜落したヘリコプターを調べる県警の捜査員=1日午後4時ごろ、山鹿市鹿本町
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