関西を拠点に活躍し、2003年のNHK「紅白歌合戦」にも出場した歌手、愛内里菜(30)が、
30日、大阪・なんばHatchで行われたファンクラブ限定ライブで、芸能界引退を発表した。
3月にデビュー11周年を迎え、新たな活躍が期待される中での突然の発表。
驚き、悲しむファンを前に「心身ともにリセットします」と涙ながらに語った。
9月26日の兵庫・尼崎公演を最後に音楽活動を終了する。
総立ち状態の浪花っ子が、一瞬のうちに静まり返った。
アップテンポな曲が4曲続いた直後。愛内がまさかまさかの衝撃宣言だ。
「最後の曲を歌う前に聞いてほしいことがあります。
2010年いっぱいで、愛内里菜はアーティスト活動を引退することを決めました」。
突然の発表を受け、ファンのすすり泣きが広がる。
愛内もまた涙を拭い、精いっぱい声を振り絞った。
30歳の誕生日を31日に控え、
「RINA MATSURI EVE−20代最後の夜を一緒に−」と銘打って行われたファンクラブ限定ライブ。
タイトル通り、節目に集まってくれた1000人に1番に伝えたかった。
2000年のデビューからキュートな歌声とパワフルなステージで、10年を一気に駆け抜けた。
関西に住みながら、全国区の人気を誇った歌姫はデビューから10年連続で、
シングル曲がオリコン週間チャート10位入り。2003年にはヒット曲「FULL JUMP」をひっさげ、紅白にも初出場した。
が、三十路を前に歌手として100%の力を出し切り、自分と向き合う時間を求めた。
さらに体調不良も抱えており、ステージ上で、
「健康の方に問題がありまして、ドクターやスタッフの方と相談し、
私の中で心身ともにリセットしようと思いました」と明かした。
31日に同所で一般向けのバースデーライブを開催し改めて引退を報告。
9月15日にラストアルバム「LAST SCENE」の発売も決まり、
同18日の埼玉・大宮ソニックシティ公演、同26日の兵庫・尼崎アルカイックホール公演がラストステージとなる。
「これからは自分自身を見つめ直す時間を作っていきたい。
この先の道が決まったら、みなさんにも知ってもらえると思います」。
この日の21曲目となるラストソングに選んだのは、
自身の芸能生活を打ち上げ花火に例えて作詞した最新曲「HANABI」。
しっかりと前を見据え、力強く歌い上げた。
歌手、愛内里菜(30)が31日、公式ホームページに、
「愛内里菜より皆様へ」と題しメッセージを発表した。
愛内は30日の大阪・なんばHatchで行われたファンクラブ限定ライブで芸能界引退を表明していた。
愛内はファン、関係者に感謝の意を表した上で、3月から始めたレコーディングでたくさんの曲作り、
「これまでの経験をすべて振り絞って」満足のいく作品に仕上がったとし、
「新たなステージに向かうために、自分自身と向き合う時間を作るのが必要だといく結論に至り、
前向きな思いでアーティスト活動から引退することを決めました」と決断へのいきさつを綴っている。
また、スタッフからの「大切なお知らせ」もあわせて掲載され、
愛内が引退に向け何度もスタッフと話し合いを重ねたこと、
ラストアルバムのリリースやラストライブを予定していることが伝えられている。
なお同ページでファンクラブの年内いっぱいの解散も発表された。
http://www.sanspo.com/geino/news/100731/gnj1007310514011-n1.htm http://www.sanspo.com/geino/news/100731/gnj1007310514011-n2.htm http://www.sanspo.com/geino/news/100731/gnj1007311212015-n1.htm