7月26日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)は域内の銀行を対象とした
ストレステスト(健全性審査)について、「厳格」で「透明性が高い」としているが、
失望させられたとフランスの銀行ソシエテ・ジェネラルは指摘する。
ソブリン債からのリスクを銀行が取引するために保有している債券についてのみ査定し、
満期まで保有する債券として分類されたものを対象外としているためだ。
エコノミストのミカラ・マーカセン、クラウス・バーダー両氏は26日の投資家向けリポートで、
「失望させられる点の1つは、ソブリン債からのストレスが取引債券についてしか査定されていないことだ」
と書いている。「全体としては一貫性があり透明だと思われる」と付け加えた。
23日の当局の発表によれば、ドイツのヒポ・レアルエステート、ギリシャ農業銀行、
スペインの貯蓄銀行5行が不合格となり計35億ユーロ(約3950億円)の増資が必要と判断された。
ソシエテのアナリストらは「幾つかの逆風」があるとし、政府による銀行業界への支援と財政再建の課題、
銀行自己資本に関する新規則での資本の定義に関する不透明を指摘した。
ソース:Bloomberg.co.jp 更新日時: 2010/07/26 18:47 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=a3nIO6LFiNg8