イタリア検察当局は20日までに、ローマ法王庁(バチカン)の前閣僚で
現ナポリ大司教のクレシェンツィオ・セペ枢機卿(67)に対し汚職容疑で捜査を開始した。
同枢機卿は独立国家バチカンの高官として外交特権を持つが、
バチカンは「捜査には全面協力する」との声明を発表した。
バチカンは今年に入り、カトリック聖職者による未成年者への性的虐待問題で
大揺れに揺れ、法王ベネディクト16世が虐待の被害者に謝罪、事態沈静化の兆しが出ていた。
しかし、新たなスキャンダルの発覚で、さらなる威信の低下は避けられそうもない。
セペ枢機卿は2006年まで、バチカンの海外活動の資金管理などを担当する
福音宣教省長官(閣僚職)を務めており、在任中の04年、
イタリアのルナルディ建設・運輸相(当時)にローマの
不動産を不当に安く譲渡した疑いが持たれている。(共同)
ソース:MSN産経ニュース 2010.6.21 10:13
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100621/erp1006211014002-n1.htm