県内で初めて、性犯罪が対象となった裁判員裁判。
宮崎地裁は、14日、強制わいせつ傷害の罪に問われた男に対し、
保護観察付の有罪判決を言い渡しました。
今回、審理されたのは、都城市の數元勲被告(24)が、去年12月、
女子高校生に、胸を触るなどのわいせつ行為をした上、けがをさせたとして、
強制わいせつ傷害の罪に問われた事件です。
裁判で、數元被告は、起訴内容を認めていて、検察側は、懲役3年を求刑。
一方、弁護側は、執行猶予付きの判決を求めていました。
また、県内で初めて、性犯罪が対象となった今回の裁判員裁判は、
被害者の名前や年齢などを明らかにしないなど、
被害者のプライバシーに配慮する形で進められました。
そして、14日の判決公判。
原正良裁判長は「自己の性的欲求を満たすために犯行に及んだ動機は身勝手」と指摘。
その一方で、「反省していて、更生を確実なものとするため、
保護観察機関による指導監督を受けさせることが相当」として、數元被告に、懲役3年、
保護観察の付いた執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
(裁判員を務めた人は)「この被害者と同じ年代の娘がいて、もし、
同じようなことがあったらと考えてしまう分もあったので、私自身は、
裁判員ではなく、通常の裁判で行っていただけたらなという思いがある。」
検察側は、「控訴については、内容を検討して決めたい」とコメントしています。
ソース:MRT宮崎放送 (05/14 19:11)
http://mrt.jp/localnews/?dt=20100515