中国産ワカメを鳴門産などと偽って販売したとして、徳島県警は9日、同県鳴門市の水産物加工
販売業「マルナガ水産」の前社長伊藤五百里(いより)容疑者(70)を不正競争防止法違反(誤認
惹起(じゃっき))容疑で逮捕した。
発表によると、伊藤容疑者は2009年1月上旬から6月下旬にかけて、中国産ワカメ約470
トンを「生鳴門産わかめ」などと記載した袋に詰め、大阪市内の卸売会社に約7300万円で
売った疑い。ワカメは全国の44都道府県の小売店などで販売された。
県は昨年7月、マルナガ水産が計458トンを産地偽装したとして、日本農林規格(JAS)法に
基づく改善指示を行い、県警も事務所などを捜索していた。県警は、同社がほかにも県内外の約30
社に「偽装ワカメ」を販売したとみている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100509-OYT1T00391.htm