北海道函館市で2007年、会社員無量林智子さん=当時(23)=にストーカー行為を
した末に刺殺したとして、殺人罪などに問われた大学時代の同級生で無職中原哲也被告
(25)の控訴審判決で札幌高裁は15日、懲役15年とした一審函館地裁判決を支持、
検察、弁護側双方の控訴を棄却した。
公判では中原被告の刑事責任能力が争点。小川育央裁判長は、統合失調症による妄想が
影響した可能性がある一方で、犯行に計画性があったと認定。「是非善悪の判断に従って
行動する能力は失ってはいないが、著しく低下していた可能性がある」と指摘、
心神耗弱の状態だったと判断した。
一審では検察側、弁護側双方の精神鑑定が証拠採用され、検察側は
「完全な責任能力があった」として懲役25年を求刑、
弁護側は「心神喪失で刑事責任能力はなかった」と無罪を主張していた。
判決によると、中原被告は07年11月26日、好意を抱いて付きまとうなどしていた
無量林さんの自宅前で、首や胸をナイフで多数回刺して失血死させた。
母親にもナイフで切りつけ重傷を負わせた。
ソース:47NEWS 2010/04/15 13:58 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010041501000294.html