鈴木正哉の秘話 その12
理科の実験にまつわる、鈴木の起こしたエピソードをいくつか。
1.空気の性質を利用して、空気鉄砲(
http://www.uchida.co.jp/education/catalog/t-material67-ele/pageindices/index512.html のようなもの)
を作ったときのこと。
鈴木は、いつも弱い物虐めのターゲットである男子を、背後から何発も狙撃していた。(球はゴム製だった)
一方でその男子生徒が撃とうとすると、鈴木は「ちょっと待った!」を声をかけ
発射しようとする管の端を押さえつけ、玉が出ないようにした。その結果、プラスチック製のパイプにひびが入り、ついにその男子のパイプが破裂して
男子の指に全治二週間程度の切り傷を負わせた。
2.酸素の発生実験にて。6〜7人のグループを1班とし、実験を行っていた。
鈴木は持ち前の声の大きさを生かして班のリーダーになって、いろいろと指示していた。
実験自体は、丸底フラスコの中に二酸化マンガンと過酸化水素水を入れて、アセチレンランプで
燃焼するというシンプルな物(水上置換法)。しかし、突沸を防ぐために、フラスコと管の間に
留め具を止めていた。
鈴木は「留め具をしない方が早く酸素が発生する。留め具を外そう」と危険な提案。他の班員の
制止を無視して、実行に移した。
案の定、留め具を外して30秒後…ボッと言う音と共にビーカー内の二酸化マンガンが飛び散り、
フラスコ内が真っ黒に。そう突沸が起こったのである。女の担任がびっくりして、鈴木の元に駆けつけた。
ただ、この担任は理科音痴だったせいか、なぜ黒くなったかを理解できず、結局鈴木にお咎めはなかった。
3.豆電球と乾電池を使って、豆電球の明るさを測定する実験をやっていたときのこと。
丁度直列に乾電池をつなぐと、明るさはそれに比例して明るくなりますと教わった。
鈴木は、「2,3個では不十分だ。いっそのこと10個位直列につなげたらピカピカになるんじゃない?」
と教室中の乾電池を集めまくって(10個とも単1)、10個の単1乾電池を直列につなげ
豆電球につけた。
しかし、付けた瞬間、フィラメントがバチッとなり、豆電球があっという間に真っ黒に。
そう、鈴木の無茶な期待とは裏腹に、豆電球は余りの高電流に耐えかね、ショートしてしまったのである。