【ワシントン時事】シファー米国防次官補代理(東アジア担当)は18日、
議会の諮問機関「米中経済安保検討委員会」に提出した書面で、
中国軍拡の主たる目的の一つは、台湾海峡有事に備えたものであるとし、
有事の際に想定される中国による海上封鎖や台湾への上陸侵攻などのシナリオを示した。
中国が台湾に対する軍事力行使を選択した場合、考えられる中国軍の行動として
(1)台湾海峡の封鎖
(2)弾道ミサイルによる台湾の防空システムへの限定的な攻撃
(3)台湾が実効支配する南シナ海の東沙諸島の東沙島や、南沙(スプラトリー)諸島の太平島への上陸
(4)台湾への上陸侵攻、占領−を挙げた。
また、軍事力行使を決定した場合、中国は台湾の抵抗と、台湾を支持する第三国の
介入に同時に対処する必要があると指摘。海上封鎖に関しては、中国海軍は
その能力が不足しており、海域での軍事演習や近海をミサイル発射試験区域に
指定することで、事実上封鎖するのではないかとの見方も示した。
ソース:時事通信 (2010/03/19-14:20)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2010031900538