高速道「好条件」に
県内で自動車盗難が減らない。年間2千件を超え、1万人当たりの発生件数は全国最悪(2008年)。
犯人にとっては、点在する空き地や高速道路網が車の解体や逃走の「好条件」になるという。
関係団体は「盗難防止重点県」として19日、県警と街頭キャンペーンを実施し、注意を呼び掛ける。
「1台15万〜20万円になった」。昨年、県警に逮捕された日系ブラジル人らの自動車盗グループ。
仲間の解体業者に売り、犯行を重ねていた。被害は約1年間に本県などで214件、約3億2600万円に上った。
昨年秋、盗難車を運転中にひき逃げ死亡事故を起こして県警に逮捕された男は、約2年間で本県を
中心に250件、被害額3億円超の自動車盗を繰り返していた。針金を使い、ドアロックを解除する手口だった。
日本損害保険協会関東支部によると、08年の県内の自動車盗難認知件数は、2194台で全国ワースト4位。
人口1万人当たりに換算すると、全国最多の7・4台で、千葉の5・9台、愛知の5・4台を大きく上回る。
09年も横ばいの2144台で「人口比でも『トップクラス』は間違いない」(同支部)という。
地域別(09年末)では、県南765件、県西553件、鹿行406件、
県央322件、県北96件で、県南西地域の被害が6割超を占めた。
被害車両のうち、8割はドアを施錠していた。また、半数は駐車場や住宅敷地で被害に遭ったという。
同支部は「盗難防止装置イモビライザーの装着のほか、
車から離れる際は、少しの時間でもドアロックしてほしい」と呼び掛けている。
【写真説明】
車を離れる際は、わずかな時間でもドアロックしないと危険だ
ソース:茨城新聞
http://www.ibaraki-np.co.jp/main/daily01.htm http://www.ibaraki-np.co.jp/main/20100318_03.jpg