大阪市立斎場(火葬場)の利用をめぐって、市環境局の複数の斎場職員が、
一部の葬祭業者に火葬炉を優先的に使用させるなど、便宜を図っていた疑惑のあることが24日、
市関係者への取材で分かった。業者側から金品を受け取っていたとの情報もあり、
大阪市が本格的な調査を始めた。市立斎場では過去にも、業者を通じた「心付け」の受領が問題となり、
大勢の懲戒処分者を出した経緯があることから、市は斎場の全職員から聴き取りを行い、実態を解明する方針。
市関係者によると、不正に関与したとされるのは、火葬担当の複数の技能職員。
各斎場に設置された4〜30基の火葬炉のうち、使用希望の多い中央部の炉を、
一部の業者に優先的に割り当てていた。
また、午後4時以降の火葬では、骨を拾い上げて骨壺に納める骨揚げは翌日に回すのが原則だが、
この職員らは業者からの求めに応じ、同時間帯を過ぎても当日中に骨揚げを行っていたという。
こうした便宜供与は長期間にわたって常態化していたとみられ、市環境局には昨年、
「複数の斎場職員が業者から現金をもらっている」との情報も寄せられていた。
市立斎場をめぐっては平成14年5月、火葬担当の全職員が月額最大15万円の心付けを
受け取っていたことが発覚。市が当時の職員36人を文書訓告処分にし、心付けの受領を禁止した。
ソース:MSN産経ニュース 2010.2.25 08:42
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/osaka/100225/osk1002251257004-n1.htm