市職員を廃掃法違反で刑事告訴
おととし、葛城市の男性職員が、家庭ゴミなどを処分するための市のゴミ焼却施設で、
産業廃棄物の金属の缶を数十缶、業者から頼まれて不法に焼却処分したとして、
葛城市は、この職員と業者を、7日までに、廃棄物処理法違反の疑いで奈良地検に刑事告訴しました。
これは、7日、葛城市の山下和弥市長が記者会見を開き、明らかにしたものです。
それによりますと、葛城市都市整備課の39歳の男性職員は、市のゴミ焼却施設、
「新庄クリーンセンター」に勤務していた、おととし6月ころ、産業廃棄物のペンキなどが
入っていた金属の缶を数十缶、大和高田市の塗装業者から頼まれ、
家庭から出る一般ゴミなどを処分する焼却炉で不法に処分したということです。
このため、葛城市は、12月3日に、この職員と塗装業者の2人を廃棄物処理法違反
の疑いで奈良地方検察庁に刑事告訴しました。
この職員をめぐっては、クリーンセンターにつとめていた当時、
1年間に1645時間の時間外勤務手当を受け取っていたとして、
市議会の調査が行われ、職員は、この中で、金属缶の処分について
「友人からの依頼で断り切れず、 60缶程度、処分した」と認めています。
市によりますと、缶を処分することで金属が燃え残り、焼却炉が止まる可能性もあったということです。
山下市長は、「司法の判断を待って職員の処分を検討したい」と話しています。
ソース:NHK奈良のニュース 2009年12月7日 18時44分更新
http://www.nhk.or.jp/nara/lnews/01.html