女性に性的暴行を加えケガを負わせたなどとして4件の事件で起訴された
熊本市の元消防士の男に、熊本地方裁判所は懲役10年の判決を言い渡しました。
婦女暴行傷害などの罪で判決を受けたのは熊本市消防局の元消防士、辰岡忍被告(28)です。
辰岡被告は去年11月から今年3月にかけて熊本市の路上などで20代から30代の女性4人
に対し性的暴行やわいせつな行為をし、うち2人にケガを負わせたとして起訴されました。
裁判では辰岡被告が起訴事実を全面的に認めたため、刑の重さが争点となりました。
今日の判決で野島秀夫裁判長は「犯行は卑劣で悪質と言うほかなく、被告に酌むべき点はない。
検察官の求刑を下回る刑期を定めるのは相当ではない」として求刑通りの懲役10年の判決を言い渡しました。
県内では初めて性犯罪が審理された今回の裁判員裁判には、男性4人、女性2人の裁判員が参加しました。
法廷では、プライバシーに配慮して被害者の個人情報や犯行現場などを明らかにしない措置が取られ、
被害者の意見陳述は傍聴席に音声のみが流れる「ビデオリンク方式」が使われました。
判決を傍聴した被害者の女性は「裁判員が男性4人、女性2人だったので心配だったが、
自分の気持ちは十分にくみ取ってもらった」とコメントを発表、検察は「十分な立証・主張ができた」
としています。一方、被告の弁護士は「控訴については本人と相談して決める」と話しています。
ソース:TKUテレビ熊本 2009-12-04 18:57:35
http://www.tku.co.jp/pc/news/view_news.php?id=19562&mod=3000