休眠会社を悪用した詐欺事件で、埼玉県警組織犯罪対策課と春日部署などは2日、
詐欺の疑いで、東京都中野区新井の自称経営コンサルタント、増田司郎被告(60)
=別の詐欺罪で公判中=ら3人を再逮捕、新たに東京都渋谷区本町のアルバイト店員、
金原ちずえ容疑者(26)ら女2人を逮捕した。
組織犯罪対策課の調べでは、増田容疑者らは平成19年12月〜20年1月、
さいたま市浦和区の2カ所の銀行で、休眠会社の取締役になりすまし、
融資金計約6000万円をだまし取った疑いが持たれている。
組織犯罪対策課によると、増田容疑者は否認、残りの4人は容疑を認めているという。
組織犯罪対策課によると、増田容疑者らは19年7月、群馬県沼田市の休眠会社の
登記をさいたま市浦和区に移転させ、被害にあった銀行に会社名義の口座を開設。
出入金を繰り返し、活発な取引があるよう偽装していた。
そして、納税証明書や残高証明書などを偽造し、融資を申請。
銀行員が審査のため会社を訪れる日だけ、金原容疑者らを従業員として呼び、
実体がある会社に見せかけていた。
逮捕されたメンバーの男は「都内は銀行の審査が厳しいので埼玉でやった」などと供述しているという。
同種の手口による被害は18年ごろから県内で約10件あり、被害総額は計約5億円に上るという。
ソース:MSN産経ニュース 2009.8.2 19:20
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/090802/stm0908021920008-n1.htm