ついに鬱社員切りが始まった

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1ぽキール星人φ ★

──いよいよ正社員も、リストラの対象になりつつある。
メンタル不調者をはじめ、弱い立場の人が押し出されていく。
追いつめられる社員と余力がない会社、溝は深まるばかりだ。──

タイミングは最悪だった。
IT企業に勤めるUさん(37、男性)が、うつ病で1カ月間休職し、復帰した昨年9月。
会社はちょうどそのころ、事業縮小と経営統合に揺れていた。
復帰した日、社長と役員との面談でこう切り出された。
「あなたが休んでいたこの1カ月で会社の事情が変わってしまった。申し訳ないが……」
提示された内容に愕然とした。賃金をUさんが入社した当時の水準に減額。
身分も社員から契約社員に変更するという。

何より気力を萎えさせたのは、
「業務は従来通り」
という通告だった。人が足りないのが理由だ。休職前に「配置換えをして業務量を減らす」と
言っていた総務担当者の言葉は口約束に過ぎなかった。

■恐怖感から思考停止に

制作業務をしながら、派遣やバイトなどさまざまな雇用体系の若手数十名を束ねる人材管理も
兼任していた。役員を除いて唯一の管理職扱い。いわば「一人マネジャー」だった。
過酷な労働条件で働く部下たちの「悩み相談所」として話に耳を傾けた。人手が足りず手薄に
なった仕事をカバーし、土日、深夜を問わず、会社に出ていた。
うつ病を発症してからは不眠が続き、電車にも乗れず、何度も自殺願望に駆られた。

「あの生活に戻れば、またつぶれる……」
恐怖感からほとんど思考停止に陥り、何を言われても、
「はい」
と機械的に返事をしていた。結局、契約切れとともに年初に退職した。

「契約が切れれば『この仕事から逃げられて助かる』とさえ考えてしまった。不況とはいえ、
復職時を狙い撃ちするようなやり方は、理不尽です」(Uさん)

正社員のリストラが加速するなか、うつ病を抱えながら働く人を解雇したり、自己都合退職に
追い込む「うつ切り」が横行している。
この春、人事コンサル会社「ベクトル」(千代田区)が、ある大企業からリストラによる
再就職支援を請け負った。対象者100人のうち、5割が休職明けや通院中のメンタル不調者。
その会社は500人を超すリストラを進めていた。

※全文はソース元で
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090706-00000002-aera-soci