19日朝、愛媛県今治市内を走っていた路線バスで、運転手の男性が突然意識を失い、
そのまま時速10キロほどで走行を続けたバスを、近くを車で通りかかった男性3人が
手で押しながら方向を変えて停止させました。乗客の小中学生8人にけがはありませんでしたが、
運転手は運ばれた病院で死亡が確認されました。
19日午前7時40分ごろ、愛媛県今治市の国道317号線を走っていた「せとうちバス」の
路線バスで、45歳の運転手の男性が突然意識を失いました。バスはそのまま時速10キロほどで
走行しましたが、近くを車で通りかかった男性3人が異変に気づき、バスを手で押しながら
方向を変え、道路脇の斜面にぶつけて停止させました。
乗客は、いずれも通学途中の小中学生8人で、けがはありませんでしたが、運転手は運ばれた
病院でおよそ1時間後に死亡が確認されました。バスを止めた男性の話などから、バスは少なくとも
30メートルは対向車線にはみ出すなどの異常な走行を続けていたとみられています。
警察によりますと、運転手には狭心症の持病があったということです。現場は今治市南部の
山あいを通る国道で、バスを止めた男性の1人は「バスがふらふらとした感じで走ってきたうえ、
乗客の子どもが『助けて』と言いながら手を振っていたので、これはたいへんだと思った」と
話していました。
「
せとうちバス」を運行する「瀬戸内運輸」では、「ご心配をおかけしておわび申し上げます。
運転手の健康管理や体調の確認を徹底していきます」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014858351000.html