お笑いタレント・スマイリーキクチさん(37)のブログ炎上事件で、
キクチさんが殺人事件の関係者などとする内容の書き込みを行った18人のほかに、
複数の人物がインターネットカフェなどから同様の書き込みを行っていたことが関係者の話でわかった。
警視庁は、携帯電話や自宅のパソコンから書き込んだ18人を対象に、
「表現の自由」を逸脱する書き込みをした人物を名誉棄損容疑で立件する方針だが、
他の書き込みの内容も精査するなど、詰めの捜査を進めている。
キクチさんは、東京・足立区で起きた女子高生コンクリート殺人に関与したという趣旨の書き込みが多数寄せられ、
自分のブログが炎上し、昨年8月に同庁に被害届を提出した。
これを受け、同庁は接続事業者(プロバイダー)に接続履歴の開示を求めるなどし、
「人殺しが何で芸人やるんだ」などと1回から数回、書き込んだ男女18人を特定。
しかし、関係者によると、これとは別に、不特定多数が利用するネットカフェから書き込みを行った複数の人物がいたことがわかったという。
また、18人は警視庁の任意の事情聴取に対し、
「ネット掲示板の書き込み内容を参考に、軽い気持ちでブログに投稿した」と話していたこともわかった。
同庁関係者によると、ネット掲示板「2ちゃんねる」などには約10年前から、キクチさんを中傷する書き込みが続いており、
18人は昨年1月以降、これらの書き込み内容を参考にしていたという。
ネット上には一部で、キクチさんを中傷する書き込みが続いているという。
このため、同庁では、ネット犯罪の専門捜査員を投入するなどし、
18人以外やネット掲示板への書き込み内容についても、
キクチさんの名誉を傷つけるものかどうか、さらに慎重に精査しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090221-OYT1T00023.htm