2004年に米国、2005年に欧州で発売され、記録破りのヒット作となった多人数同時参加型オンラインゲーム「ワールド・オブ・
ワークラフト(World of Warcraft)」シリーズの待望の最新作が12日、米欧諸国で発売される。
この最新作「Wrath of the Lich King」は、Lich国の王に支配された冷たく荒れ果てた世界での4年間が舞台になっている。
プロデューサーのJohn Lagrave氏は、テレビゲームはエンターテインメントの新たな側面として定着しつつある」と話しながらも、
今作の売上予想と制作費については明らかにしていない。
「ワールド・オブ・ワークラフト」シリーズのプレーヤーは、全世界で計1100万人近くいるとされている。前作「バーニング・クルセード
(The Burning Crusade)」は発売初日だけで240万個を売り上げた。また、同シリーズを手掛けるゲームメーカー大手アクティビジョン・
ブリザード(Activision Blizzard)では3000人以上のスタッフが働いているが、そのうち125人が「Wrath of the Lich King」の開発に
携わったという。
今作では、プレーヤーが操作する登場人物のパワーレベルを、「ワールド・オブ・ワークラフト」の60、「バーニング・クルセード」の
70を上回る80にまで上げることができる。ストーリーにはハロウィーン、クリスマス、五輪などのイベントが盛り込まれたほか、
プレーヤーも芸術、マンガ、CGアニメーションなどの創作活動に参加することができる。
ゲームの中毒性について質問を受けると、Lagrave氏は「ゲームのやり過ぎや夢中になり過ぎるといった面については憂慮している」
と語り、今作には保護者による監視機能が組み込まれているほか、しばらくゲームを中断するとボーナスポイントが得られる仕組み
などが設定されている点を強調した。
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