県内のピーマンの生産者の研修会が宮崎市で開かれJA宮崎経済連の担当者は、
農業用ハウスの暖房に使う重油の値上がり分をピーマンの価格に上乗せする
「燃料サーチャージ」と呼ばれる制度をことしの冬の出荷から導入することを報告しました。
宮崎市のホテルで開かれた研修会には県内の促成ピーマンの生産者とJAや
全国の市場の関係者およそ430人が参加しました。
研修会では、ピーマンの生産者グループが、原油価格の高騰の影響で農業用ハウスの
暖房の燃料に使う農家の負担が増しているとして対策が必要だと訴えました。
つづいてJA宮崎経済連の担当者が講演し、ピーマンの生産を続けることができる
販売価格はキロ当たり490円だとした上で昨年度の平均価格は、これを73円
下回っていると指摘しました。
そして現状のままだと農家1戸当たりの所得が年間で16万円にしかならないという
試算結果を示しました。
その上で、JA宮崎経済連は促成ピーマンの出荷量全体のおよそ12%を占めると
見られる量販店や市場との契約取引について、重油の値上がり分をピーマンの価格に
上乗せする「燃料サーチャージ」の制度をことしの冬の出荷から導入することを報告しました。
こうした取り組みは、農産物の値上げにつながる可能性があることからJA宮崎経済連は、
PR活動などを行い、消費者の理解を得ていきたいとしています。
ソース:NHK宮崎放送局
http://www.nhk.or.jp/miyazaki/lnews/02.html