全国で食品偽装が相次いでいる問題を受け、県は本年度から、
消費者の立場で食品表示をチェックし、県に報告する「食品表示
ウオッチャー」を増員する。前年度の倍以上の百人に増やし、
監視態勢を強化する。
ウオッチャー制度は2002年度からスタート。例年50人前後を公募してきた。
07年度は45人だったが、食の安心が揺らぐ中、監視態勢を強化すると同時に、
表示に関する正しい知識の普及を目的に08年度は大幅に増員する。
来年3月末までの任期中、ウオッチャーは地域の食品販売店で
県産コシヒカリや牛たたき、干しシイタケなど20以上の対象品目について、
JAS法に基づいた正確な表示かどうかを調査。年に6回、県に結果を報告する。
8日、新潟市内でウオッチャーの委嘱式と研修会が行われた。
国、県の担当者が表示規則を説明。食品の原産地名が記されているかなど
チェック項目を解説した。不正表示が見つかった場合、県は是正指導を行い、
悪質な場合は店舗名を公表する。
ウオッチャーに委嘱された糸魚川市の水沢六郎さん(79)は
「輸入水産物の原産地がしっかり明記されているか監視したい」と意気込みを話した。
新潟日報2008年5月9日(
http://www.job-nippo.com/news/details.php?k=2037)