被害少女がブログに「なんか怖い」「どうしよう」　愛知女子高生殺害事件

・バッグの遺棄現場の西約１００メートルの葬儀場によると、２日午後８時まで通夜があったが、不審者は目撃されなかった。
さらに３日午前０時から約３０分間、現場の西約５０メートルの駐車場で近所の男性がバイクを整備していたが、バッグを捨てた人物はいなかったという。

・愛美さんを襲った容疑者はわずか10数分の間に犯行を終え､現場を立ち去っていた可能性が高いことが7日､県警豊田署捜査本部の調べで分かった｡
直後とみられる時間帯に､近くに住む女性が現場脇の道を徒歩で帰宅していたが､異変には何も気付いていなかった｡
・清水さんの口にタオルが詰められていたことがわかった。タオルが誰のものかはわかっていないが、
警察は、犯人が清水さんが騒がないように口を封じた可能性もあるとみて捜査している。
県警特捜本部は、犯行時間帯に遺体発見現場付近で不審な車を目撃したとの情報を複数得た。
現場脇の農道からは自動車のタイヤ痕を複数採取し、車種の特定を急いでいる。
調べでは、２日午後７時から７時半までの犯行時間帯で、複数の人が不審な車を目撃した。車の特徴については証言が異なっている。
タイヤ痕は清水さんが自転車ごと倒されていた田んぼの脇の農道で複数採取できたが、いずれも四輪のもので、二輪車の跡はなかった。

・現場近くに住む７０歳代の男性によると、清水さんが殺害されたとみられる日の午後、現場から約１キロ直進した田んぼで農作業をしていたところ、
２０歳代ぐらいの若い男が原付きバイクに乗って周辺を数回往復していた。男は黒いフルフェースのヘルメットをかぶり、濃い紫色のバイクに乗っていたという。

・6日午後０時40分ごろ､清水愛美さんが発見された場所から約20キロの距離の愛知県半田市の路上で､部活帰りの中3女子生徒(14)が､見知らぬ男に
後ろから突然､ポニーテールにしていた髪を､体がのけぞるほど強く引っ張られ､はさみのような物で｢ジョキッ｣と切られたと半田署に通報があった｡
同署は傷害事件として男の行方を追っていたが、9日､生徒の虚偽だったことが分かった｡
調べでは､生徒は母親から散髪するように言われ､3日に美容院に行ったが､友人とも美容院へ行く約束があり､3日後､また美容院に行き髪を切った｡
ところが髪が短くなりすぎ､｢母親に2度行ったことがわかるとしかられる｣と思い､うその届けをしたという｡8日夜､生徒は両親らと一緒に同署に虚偽だったことを届け出た｡

◇約４０キロ離れた豊橋市野依町で…
・８日午後９時４０分ごろ、愛知県豊橋市野依町の路上で、近くの洋服店員の女性（１７）が自転車で現場付近の大型店に買い物に行く途中、
男に「ちょっと、ちょっと」と呼び止められ、そばの田んぼに倒されて「騒ぐな」と脅された上、背後から体を触られた。女性にけがはなかった。
男は逃走したが、県警豊橋署は、目撃情報などから、同市前田町１丁目、会社員江口晴一容疑者（３１）を強制わいせつ容疑で逮捕した。
発表によると、江口容疑者は女性に、自転車のかごのバッグを取って来るよう指示したという。
県警が付近を捜索し、現場から約１００メートル離れた所に、運転席のドアを開けたまま乗り捨てられている車を発見。
車内にあった免許証や目撃情報から江口容疑者を割り出し、自宅に戻ってきた江口容疑者に任意同行を求めたところ、容疑を認めたため緊急逮捕したという。