見続けると頭が悪くなる番組を10回にわたって徹底追及する。第1回は「サンデー・ジャポン」(TBS)。
この番組は1週間で起こったニュース、芸能情報をVTRにまとめて取り上げ、コメンテーターが
言いたい放題しゃべるのが売りだ。司会は爆笑問題。TBSは“ニュースバラエティー”と位置づけている。
3月30日の放送は冒頭12分間のテーマが“ガソリン税”。ゲストの東国原宮崎県知事は暫定税率維持は
必要という持論を展開し、それにコメンテーターが反論した。しかし、国際弁護士の八代英輝氏らがやや
マトモに反応しただけの毒にも薬にもならない“討論”だった。
続くテーマは少年犯罪。茨城県土浦市の無職男の8人殺傷、JR岡山駅ホームの家出少年の突き落とし
事件を取り上げ、“韓国ナンバーワンコメディアン”ヘリョン、ミュージシャンの高橋ジョージ、女医の西川史子らが
単なる感想を述べ合っただけ。底の浅さにガッカリだ。この日の放送を見たジャーナリストの坂本衛氏はこう語る。
「冒頭の“ガソリン税”は許せるとしても、続く少年犯罪がいただけない。BGMにおどろおどろしいハードロックが
流れる。茨城の事件で“右手に文化包丁”というテロップが映った瞬間に“シャキーン”と効果音も入る。
“凶悪”の2文字を浮き彫りにせんがための、情緒的、扇情的な構成で、冷静な報道とはかけ離れた印象を受けます」
子供はこの映像を劇画のヒトコマと勘違いしないだろうか。これ以降は完全なバラエティー。松井秀喜の結婚で
プリティ長嶋に祝辞を読ませ、“RyuguJoの頼朝社長”なるホストに桑田引退について語らせた。“お花見リポート”
として年齢サバ読み巨乳タレントの小桜セレナの揺れる胸をアップで映し、リア・ディゾンがゲスト出演しているのに、
リアのセクシー写真集を「何に使う?」とコメンテーター同士でニヤニヤ……。
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