大手玩具メーカー バンダイの米国法人バンダイ・アメリカは、今年7月18日から
北米市場で新たに『ドラゴンボール』シリーズのトレーディングカードゲーム(TCG)
を発売する。
このカードゲームは、テレビ版『ドラゴンボール』、『ドラゴンボールZ』、『ドラゴン
ボールGT』の3作品を統合した米国初の商品となる。
『ドラゴンボール』のアニメは、米国で最もヒットしたアニメ作品のひとつである。
しかし、作品の人気が頂点にあった1990年代末は、日本アニメから派生するキャラクター
商品の展開が十分構築されていなかった時期であった。
一方で『ドラゴンボール』の人気は現在でも依然高く、昨年、一昨年は、ゲームソフトでも
大きなヒットを出している。また、2007年末には、20世紀フォックスによる大型劇場映画の
製作が発表された。
こうした環境の中でバンダイ・アメリカは、『ドラゴンボール』の人気が再活性化すると
判断し、TCGの発売に踏み切ったとみられる。バンダイ・アメリカは、現在、同社がカード
ゲーム発売し大きな人気となっている『NARUTO』のような大ヒットを期待している。
バンダイ・アメリカは、昨年新たに北米市場における『ドラゴンボール』の玩具部門の
マスターライセンスを獲得している。今回はバンダイ・アメリカの北米市場における
『ドラゴンボール』の新たな展開の一環である。
また20世紀フォックスによる実写版映画の公開は、これまで今年8月とされていたが、先日
来年3月に延期が発表された。それでも『ドラゴンボール』は、もともと根強い人気を持つ
作品だけに、公開日が先送りされたことで、むしろ商品の販売期間が長くなったとも考えられる。
バンダイ・アメリカは、米国市場でTCGに力を入れている。『NARUTO』のTCGというヒット
商品を出しているだけに、今後の展開にも期待が持てそうだ。
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/03/tcg.html