http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000802020003 ワカメ偽装 「安全宣言」できず
2008年02月02日
鳴門ワカメの偽装表示問題で飯泉知事は1日、臨時の記者会見を開き、
これまでの検査結果を公表した。
また「収穫直前なので早く安全安心宣言を出したいが、
宣言後に違反が見つかればブランドの信頼が回復できない」と、
検査が完全ではないことを示唆。
緊急対策協議会を立ち上げて対応策を練ったうえで宣言するとの意向を明らかにした。
県は12月上旬から1月31日までの一連の立ち入り検査で61業者を調べた。
その結果、4業者に対しては偽装表示の商品を販売したとしてJAS法に基づく「指示」をし、
10業者には同法に基づく「厳重注意」(2業者は「指示」と重複)をした。
ただし、知事は調査が自己申告と書類が主体となっている点を挙げ、
「(12業者の)他の業者も完全にシロと言えない」と話し、検査すり抜けへの懸念を示した。
そのため、当初予定していた検査終了とほぼ同時の「安全安心宣言」は見送りに。
その対応策として生産者、加工業者、流通業者、消費者を交えた
「鳴門わかめ安全安心確立緊急対策協議会」を立ち上げて、広範に情報を集めながら、
今後の防止策や監視体制の確立を目指すことを明らかにした。
防止策の一つとして不適切表示をしないという
「確認書」や「誓約書」を加工業者に提出させることも検討しているという。
来週中にも協議会の会合を持ち、宣言については「2月中旬」をメドとするという。
また、知事は現在の法制度では、県の権限が不十分なことを一連の検査で感じたことを強調。
農林水産省や公正取引委員会に、改善を要望していく考えを明らかにした。
これまでに指示、厳重注意を受けた加工業者は次の通り。(指示のカッコ内は偽装表示商品の販売量)
【指示】
鳴門海藻食品(111トン)、吉田敏治商店(58トン)、吉田清一郎商店(21トン)、ヤマタ村武(74トン)
【厳重注意】
花面商店、吉田清一郎商店、ヤマタ村武、半田聖治商店、宮崎晋治商店、
三田商店、四国村食品、渦王食品、春木圭二商店、仲井義典商店