米国ニューヨーク州ナイアガラフォールズ市裁判所の判事が2005年3月、法廷で禁止されている
携帯電話が鳴って誰も持ち主として名乗り出なかったことに腹を立て、審理予定の被告
46人全員を審理せずに刑務所に勾留したことを巡り、判事として行動規範に違反しないか
検討していた州調査委員会は、この判事を免職処分とする決定を23日に通知した。
27日に発表した。
地元Buffalo News紙27日付などによると、免職処分となったのは同市裁判所のRobert M.
Restaino判事で、州調査委員による9対1の投票結果に基づく判決だった。決定書は、
Restaino判事が「切れて」、「2時間に渡って不可解な狂気の沙汰としか表現できない行動を
取った」と断じた。2005年3月11日の朝、一連の家庭内暴力事件を審理中の法廷で突然、
禁止されている携帯電話が鳴った。Restaino判事は被告46人に向かって「皆、刑務所に
行くことになる。私に今すぐ携帯電話を差し出さない限り、この法廷にいる人はすべて
刑務所に行くことになる」と述べた。誰も名乗り出なかったことから、Restaino判事は
全員の身柄拘束を命令し、被告46人は警察によって市刑務所に連行され、所持品を
調べられて勾留された。保釈金を納められなかった14人は足かせをはめられて、バスで
さらに30分離れた郡刑務所に連行された。その日の午後になって、記者がこの件で
問い合わせていると告げられた後、Restaino判事は被告人全員の釈放を命令した。Restaino判事は、調査委員会に対して、個人的な生活面でストレスを抱えていたと
申し開きしていた。
決定書は、Restaino判事の行いを「とんでもない前代未聞の司法権力の乱用」と断じ、
法廷内の被告全員を勾留したことは違法で、保釈を認めない場合と法廷侮辱と認める場合の
法的基準に違反していると指摘した。同州では判事は選挙で選出されるが、Restaino判事は
1996年から非常勤判事を勤め、2001年に任期10年で判事に選ばれていた。同調査委員会の
免職処分決定について、Restaino判事は通知を受け取ってから30日以内に同州
最高裁判所に控訴できる。控訴がない場合は、同30日後に免職処分が有効となる。
ソース:eureka!News
http://eureka-i.jp/news/2007/11/0711284469.html It's an American Joke, ha ha...