エキスポランド(大阪府吹田市)のジェットコースター脱線事故は5日で発生から丸1カ月を迎えた。
エキスポ側では、安全確保に向けた改善策として、専門メーカーの技術者を定期検査に加えることや、
検査内容をチェックする第三者を交えた委員会の設置を検討しているが、
「遊戯施設の総点検もまだ先で再開時期は全く未定」という。
エキスポランドの山田三郎社長や社員ら約50人は正午すぎから、
事故で亡くなった小河原良乃さん(19)=滋賀県東近江市=の冥福を祈って事故現場の献花台に献花を行い、
黙祷(もくとう)をささげた。
山田社長は献花後、報道陣に「小河原さんに心からの謝罪をした。もう二度とこういう悲しい事故を起こさないよう、
安心で安全な遊園地にしていく」と語った。
この日の正面ゲートは人影もなく、おわびの看板を見つめる人がいる程度。
事故前には、イベントなどを紹介するパネルがあったが、事故後にすべて撤去された。
早期に営業を再開したいとするエキスポランドだが、メドはまったく立っていない。
先月末に吹田市が提出を求めた「遊戯施設の安全確保」に対する報告書も不備が多く、再提出となった。
検査体制の再構築も具体的には前進しておらず、遊戯施設の点検作業すら行えないのが現状だ。
このまま再開が遅れれば、夏休みに入り、経営にも大きな影響を与える。
収入の多くを夏休みに依存する遊園地にとって、休園が8月末までずれ込めば年間収益の4割近くを失うという。
Yahoo!ニュース - 産経新聞 - コースター事故1カ月 エキスポ再開メド立たず 社長ら献花「安全な遊園地に」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070605-00000025-san-soci