「セックスの前にシャワーなんて」
フランス人なら、そういう。
日本人のように“事”の前にきれいさっぱり、身を清めてから、という感覚は「理解に苦しむ」とも。
つまり、汗こそが体臭の源。フェロモンに他ならない。欲情をそそるために人間が持ち合わせている自然の妙薬を、
みすみす水で洗い落としてしまったら“その気”にもなれない。「もったいない」というわけだ。
かのナポレオンも凱旋前に、長く離れていた愛妻ジョゼフィーヌに「もうすぐ帰る。風呂には入らぬように」と書き送ったという。
それは、身も心もセクシーな気持ちで満たす最高の“ラブレター”だったに他ならない。
実際、フランスでは毎日風呂に入る習慣はない。周りに聞いてみても「1週間に3日程度」という友人が多い。
もっとも、適度に体臭を留めおくためだけでなく、1人ずつ湯を張り替える風呂事情でかさむ水道代節約もあってのことだろう。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070506/10787