包茎手術は、最も感度の高い部分をペニスから切除してしまうことが判明

包皮は果たして無用の長物なのか？
包皮には神経が通っている。その神経が感じるのは単に触覚や痛覚や温覚だけなのだろうか？
実際、頼んでもいないのに包皮を切除され、
性生活を台無しにされたとして病院を訴えた男性もいるほどである。

包皮切除（包茎手術ないしは割礼）が男性の性生活に影響を及ぼすかどうかを調べるために、
最近、カナダと米国の研究チームがそれぞれ個別に実験を実施した。

どちらの実験でも、包皮切除術を受けた男性と受けていない男性を被験者として集め、
ペニスに刺激を与えて反応を確かめる方法が採られた。
だが、得られた結果は相反するものだった、とAFPが伝えている。

　　・ カナダの研究チーム：包皮がなくても性生活に影響はない

オタワのリバーサイド・プロフェッショナル・センター所属の
キンバリー・ペイン氏が率いる研究チームは、
包皮を切除された男性と包皮が残っている男性を20人ずつ集め、
エロチックなムービーを見せながら、ペニスの感度を2点で測定した。
この測定は、フィラメント（糸状の突起）を使用してペニスに一定の圧力を印加することによって行われた。

その結果、2つのグループ間で、ペニスの感覚に差異が認められなかった。
よって、男性がペニスに覚える感覚は包皮の有無と無関係だということになる。

　　・ 米国の研究チーム：包皮切除は性生活に悪影響を及ぼす

ミシガン州立大学のロバート・ヴァン・ハウ氏が率いる研究チームは、
包皮切除を受けた男性と包皮切除を受けていない男性を合計163人集めて、
カナダの研究チームと同様の実験方法により、ペニスの感覚を調べた。

ただし、カナダで行われた実験では2点でしかペニスの感覚を測定しなかったのに対し、
ミシガン州立大学の研究チームはペニス表面上の19の点で感覚を測定した。

その結果、最も感度の高い感覚点の上位5つは、包皮上に存在することがわかった。
特に、勃起時に初めて外側に露出する部分に、最も感じやすい点が存在している。

さらに、包皮切除を受けたペニスの亀頭部分は、
そうでないペニスの亀頭に比べて、微妙なタッチへの感度に劣ることがわかった。
ハウ氏の論文には、
「包茎手術は、最も感度の高い部分をペニスから切除していることになる」と記されている。
http://rate.livedoor.biz/archives/50374923.html