24日午前4時40分ごろ、苫小牧市糸井の海岸沿いの遊歩道脇で、散歩中の男性(68)が
「頭から血を流した男性が倒れている」と110番した。苫小牧署員が現場に駆けつけたところ、
男性はすでに死亡しており、同署などは遺体の状況から殺人、死体遺棄事件と断定、同署に
捜査本部を設置した。
調べでは、男性は全裸で、額や顔を硬いもので数回殴られたような跡があった。男性は10代
後半〜30代とみられ、身長165〜170センチの中肉で黒の短髪。遺体の状況などから23日
深夜から24日未明にかけて殺害されたとみられる。男性の身元につながる遺留品は発見され
ておらず、捜査本部で身元を調べている。
発見現場から約6メートル離れた遊歩道上に大量の血痕があり、地面に引きずられたような
血痕が見つかった。また、遺体の背中にすり傷もあったことなどから、男性は近くで殴られた後、
引きずられ発見現場に放置されたとみられる。
遺体を調べたところ、首から下に血があまり付着しておらず、捜査本部は犯人が男性の身元を
隠すため、殺害後に着衣を脱がせたとみている。また、現場付近には複数のタイヤ痕が残って
おり、同本部は犯人が車で逃走した可能性もあるとみて、事件との関連を調べている。
現場はJR糸井駅から南西約1キロの海岸沿いの遊歩道。付近には住宅や会社事務所などが
ある。近所の住民によると、昼間は散歩する市民がおり、夜には若者たちが騒いでいることも
あるという。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070425k0000m040098000c.html