在日本大韓民国民団(民団)県地方本部が、日韓交流をテーマにした文化事業の運営を
手伝うボランティアの「サポーター」を募集している。団員数の減少に直面しながらも、
独自の交流事業を積極的に推し進めようと、日本人らに参加を呼びかけ、先月には
サポーター会が発足。
団員以外の有志が、民団の地方組織の事業運営に継続的にかかわる会を結成したのは
初めてという。(宋光祐)
☆地方では初☆
民団中央本部によると、在日韓国・朝鮮人は毎年1万人前後が日本国籍を取得している。
これに伴い、全国の各地方本部でも団員登録は減っている。県地方本部によると、県内でも
在日韓国・朝鮮人の団員は90年ごろ1100人いたが、06年末には980人に減った。
県地方本部は昨年、創設60周年を迎えたのを機に、県内に住む外国人同士の輪を
広げようと、交流事業の門戸を日韓の国籍以外の人にも広げ始めた。今年は、昨年以上に
活発な事業を計画。4月からは計4回シリーズで同地方本部の朴熙澤(パク・ヒ・テク)顧問が
講師を務める韓国の近現代史の勉強会を始める。
県内の韓国料理店の地図の作製や、在日外国人と日本人の合同シンポジウムも予定している。
9月には韓国・ソウル市での市民交流会も企画。これらの事業の内容を考えたり、当日の運営を
担当したりするのがサポーターの役割だ。
先月17日のサポーター会発足式には20人が参加。登録サポーターは30人を超えた。
大半は、韓国語の勉強などで韓国に興味を持った女性だ。
会長に就任した松江市在住の稲田修子さん(66)は韓国ドラマ「冬のソナタ」を見てから
韓国に関心を持つようになった。
独学で韓国語を勉強し始め、昨年6月からは民団の韓国語講座に通っている。そこでできた
友人と意気投合してサポーターになることを決めた。「私たち自身、楽しみながら事業の運営を
手伝い、日韓の人同士が仲良くなるよう役に立ちたい」と話す。
ソース:asahi.comトップ > マイタウン > 島根
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