米食品医薬品局(FDA)は5日、イヌの肥満治療薬を初めて認可したと発表した。
ファイザー製薬が開発したスレントロルで、中性脂肪とコレステロールを多く含む
リポたんぱく質が血中に広がるのを阻害する作用がある。
肥満治療の仕組みは完全には解明されていないが、脂肪の吸収を妨げることなどが貢献するのではないかという。
FDAによると、理想体重を2割以上超えて肥満と認定されるイヌが米国には約5%いる。
そこに至らないまでも20〜30%は太りすぎだという。
ファイザー製薬は理想体重を5%以上超えたイヌが1700万匹いるとしている。
関節や心臓に問題を抱える場合も多い。
同製薬によると、今春には発売予定。副作用として吐き気、下痢などを起こすこともあり、
肝臓に問題のあるイヌには向かない。
人間やネコには深刻な副作用を起こすことから、使用不能だという。
http://www.asahi.com/international/update/0106/023.html