米フロリダ州マイアミの有力紙マイアミ・ヘラルド本社で24日、
迷彩服姿にサブマシンガンで武装した漫画家が編集局に押し入り、
編集局長への面会を求めて約3時間にわたり編集局内に立てこもった。
漫画家は警察の説得に応じて投降したが、社内にいた編集者や記者ら
数百人が逃げ出す騒ぎとなった。
事件を起こしたのは、同社で発行するスペイン語紙「エル・ヌエボ・ヘラルド」で
これまで働いていたフリー漫画家、ホセ・バレラ容疑者。
AP通信によると、「同社によって検閲を受けた」と口走っていたという。
容疑者が押し入ったヌエボ紙の編集局には、事件当時15人ほどのスタッフがいたが
全員避難して無事だった。受付には警備員がいたが武装してなかった。
ヌエボ紙は、フロリダ州に集中するキューバ系住民ら向けに発行されている。
トラブルの背景には、キューバ系に対する同紙の報道内容への不満があったとの
報道もある。
マイアミ・ヘラルドでは、昨年7月にも取材のトラブルからマイアミ市の元幹部が銃を
持って押し入り、コラムニストへの面会を強要した末に自殺する事件が起きていた。
iza by 産経新聞社 10:49
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/29016/